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【Pancrase300】ねちっこいケージレスリングで、田中半蔵──アグォンに競り負ける

<フェザー級/5分3R>
カイル・アグォン(グアム)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
田中半蔵(日本)

サウスポー同士の対戦。アグォンが鋭い右ローを走らせ、右ハイを見せる。右を振るって前に出た半蔵は、アグォンのダブルレッグでケージに押し込まれながら左のパンチを連打される。胸を合わせた半蔵をダブルレッグで尻もちをつかせたアグォンは、右足を両足で挟んで立たせない。左腕を差すが、足を持ち上げられて背中をつかされた半蔵。ようやく背中をケージにつけて立ち上がることに成功し、残り1分で体を入れ替えた半蔵は組みながら右のパンチをコツコツと当てるが、初回を0-3で失った。

2R、まっすぐダブルレッグで組んでいった半蔵が、アグォンをケージに押し込むが足がかなり残っており、コントロールしきれない。ヒザをつくように押し込み、バックを伺う半蔵に対し、右腕でクラッチをはがしにいったアグォンが胸を合わせる。ヒザ裏でクラッチを組んだ半蔵が、アグォンに尻もちをつかせる。起き上がったアグォンが体を入れ替え、離れてからダブルレッグへ。

左に移動した半蔵が、これをかわす。打撃の間合いで右ロ―を蹴ったアグォン、続く左ストレートもステップバックでかわした半蔵はダブルレッグを切り、逆にシングルで押し込む。アグォンが肩口にエルボーを落とし、半蔵が押し込んだ状態でラウンド終了に。この回は半蔵が3-0とし、勝負は最終ラウンドで決することとなった。

左から右を繰り出す半蔵は、アグォンのダブルを切りシングルへ。切り返したアグォンが低い姿勢でアンクルピックを仕掛ける。バランスを崩しそうになった半蔵は倒されずに、体を入れ替えてアグォンを押し込む。力の入ったケージレスリングは、両者が残り1分で距離をとりなおすと、半蔵がテイクダウンを仕掛ける。ここでもケージへの押し込み合戦となり、残り15秒でアグォンが回って離れる。半蔵は左を振るって前に出るも、アグォンが回ってかわしタイムアップに。

スプリットに判定は割れ、アグォンに凱歌が挙がった。

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