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【Pancrase302】鈴木万李弥の対戦相手が、ライカに勝ったミス左の蹴り=グーセヴァに決定!!

Kseniya Guseva【写真】この左が厄介で、左の蹴り対策こそが鈴木が勝利を手にするために欠かせない要素となる(C)PANCRASE

9日(火)、パンクラスより12月9日(日)に東京都江東区のスタジオ・コーストで開催されるPancrase302で、国内MMAデビュー戦を戦う鈴木万李弥の相手がクセニヤ・グーセヴァになることが発表された。


グーセヴァは7月大会でライカにスプリット判定勝利を収めているキャリア4勝1敗のファイターだ。そのライカ戦ではサウスポーの構えからショートのワンツー、そして左ミドルや左ハイというコンビネーションを見せ、打撃ではライカを完全に上回っていた。

初回に首投げに成功するもバックを取られ、寝技で劣勢になった以外では3R自らテイクダウンを決めた直後に下になったライカに足を取られてリバーサルを許すということもあったが、打撃で圧されていたライカのテイクダウン狙うはほぼ防ぎ切っていた。

長身、懐が深いグーセヴァはやや下がってからパンチを当て、さらに蹴りにつなげることができるのが最大の長所か。実際にこのコンビで左ハイキックをライカに蹴り込み、ダメージを与えている。そんなグーセヴァと5分×3Rで戦うことは、鈴木にとってはそうとう厳しい戦いになる覚悟は必要だ。

ただし、ライカ戦からも攻略方法は見えて来る。まず、グーセヴァは自ら組むことがないという点。ライカを相手に打撃勝負を挑んだのであれば、鈴木を相手にも打撃で攻めて来るだろう。そして、彼女の蹴りは全て左だということ。ロー、ミドル、ハイ、ヒザの全てが左の蹴りで15分間を通して右の蹴りは使われていない。

そんなグーセヴァに対し、ライカは常に真正面から攻撃を仕掛け、パンチと蹴りのコンビネーションのターゲットとなり疲弊していった。鈴木としては奥足のみで蹴って来るグーセヴァ対策として、左回りのファイトを心掛けることが第一となってくる。

もちろん距離を取っているだけでは勝てない。そして、クーセヴァの正面に立つこともあるだろう。その時は迷わず右インサイドローで、クーセヴァの前足を削っていきたい。左足のローだとリーチを生かしたカウンターの餌食になりやすい。そして、右ローも蹴った後に同じ場所にいるのでなく、そのまま自らの左前=クーセヴァの右側を走り抜くぐらいの気持ちで移動する必要がある。このローだと、パンチのとのコンビネーションは望めないが、近い位置に留まるとクーセヴァには首相撲からヒザ蹴りという武器がある。

もちろん、このような攻撃なくとも志村道場には打撃戦の蓄積は豊富だ。経験とフィジカル差をひっくり返すには、ジムの蓄積された打撃論から生まれる思い切った作戦と、それ以上に開きなおった動きが求められる鈴木だ。

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