【Shooto/180715】田丸の後ろ回し蹴りで、右目が塞がった猿田がTKO負け
<フライ級/5分3R>
田丸匠(日本)
Def.3R3分49秒by TKO
猿田洋祐(日本)
上背はある田丸だが、頬はこけたままだ。前足、左ハイを入れた田丸。猿田は腰が落ちたが、すぐに組んでテイクダウンを奪う。小手を巻いて立ち上がった田丸は、そのまま離れる。猿田の左オーバーハンドは空振りに、続くダブルレグを田丸が切る。左右に回る田丸がジャブを伸ばす、飛びあがった田丸の着地にフックを放つ猿田。田丸は左から蹴りを有効に使う。
両足ジャンプを3度も見せた田丸は、左ミドル。左ストレートを当てると、このタイミングで猿田がダブルレッグを決める。ケージに押し込み、左足を抱えて立たせない猿田はボディロックへ。ギロチンを嫌がり離れた猿田に、田丸がヒザを狙う。残り15秒を切り、ダブルレッグを決めた猿田に田丸はギロチンを狙いタイムアップとなった。
2R、サイドキックからバックキックを見せた田丸に対し、猿田はダブルレッグへ。田丸はケージに押し込まれてヒザを突き上げ、押し返して離れる。田丸の左に左を合わせた猿田だが、さらに田丸が右を当てる。飛びヒザを見切り、右フックを振るう猿田。しかし、肩の力が抜けた田丸の打撃が決まる。
それでも猿田もカウンターで左を入れる。田丸は口が開き、ワンツーからダブルレッグを決められる。猿田はボディロックで立たせず、田丸は細かいパンチとギロチンを狙う仕種を見せる。ついに背中をマットにつけた田丸はギロチンも背中をつかされ、ネルソンへ。シングルの猿田が離れ、猿田の右に田丸は足払いでバランスを崩させた。トリッキーな攻撃が有効な田丸だが、スタミナ不足で真っ向勝負ができないという見方もできる。
最終回、左ミドルを入れた田丸。猿田は左フックを入れたダブルレッグへ。切った田丸は左ボディフック、猿田は左フックを当てプレッシャーを強める。田丸の左が当たっても、構わず猿田は右を返す。ジャブとサイドキック、後ろ回し蹴りと遠い距離の田丸に猿田は左を当ててダブルレッグを決めた。
ケージを背負った田丸に連打を入れた猿田は、立たれ離れる。残り2分20秒、後ろ回し蹴りに組んだ猿田がテイクダウンに成功。田丸はスクランブルからバックを制する。胸を合わせた猿田は右目の下が大きく腫れ、カットも見られる。残り70秒、ドクターチェックが入った猿田。後ろ回し蹴りで、カカトが顔面に当たったようだ。
ここで猿田はドクターストップ、右目が塞がっており、このストップは致し方ない。TKO勝ちに涙を見せた田丸は「ありがとうございました。この前に負けて、今日まで不安でしょうがなかったです。猿田選手、凄く強かったけど最後まで戦えました。僕、まだあきらめていないので、UFCに行きたい。次も強い相手と次も戦わせてください」とマイクで話した。