【ONE72】アドリアーノ・モライシュとフライ級王座統一戦、ユースタキオ「101%自信がある」
【写真】寝技もお手のもの、好漢ジェヘ・ユースタキオ。チーム・ラカイのファイターは気持ちの良い人間ばかりだ (C)ONE
23 日(土・現地時間)、中華人民共和国マカオ特別行政区のザ・スタジオシティ・イベントセンターで開催されるONE72「Pinnacle of Power」でONE世界フライ級正規王者アドリアーノ・ミキーニョ・モライシュと、王座統一戦を戦う暫定王者ゲヘ・エウスタキーオ。
フィリピンMMA界ナンバーワンジム=チーム・ラカイの軽量級のエースが、3年9カ月振りの再戦でモライシュと戦う。
同門のエドゥアルド・フォラヤンが青木真也を破り、一度は世界ライト級王座に就いたことでも分かるように、散打ベースのラカイ勢の組技&寝技、そしてスクランブルの成長は著しい。なかでも、もともと寝技に光るセンスの持ち主だったユースタキオは、暫定という言葉がつかない世界王座奪取に大いなる自信を持っている。
──ミキーニョと王座統一戦に向け、体調の方はいかがですか。
「100パーセント、パーフェクトだよ。肉体的にバッチリだし、メンタル的も準備が整ったよ。前の試合よりも、スマートに戦えるようトレーニングを積んできた。打撃、グラップリング、柔術、どの局面でもちゃんと戦うことができるだろう」
──2014年9月に戦って以来、3年9カ月振りの再戦となりますが、あの時と比較してどこが一番成長したと思っていますか。
「凄く成長しているよ。特にレスリングと柔術はね。前回とは比較にならないね」
──チーム・ラカイ勢のレスリングと寝技の成長は、エドゥアルド(フォラヤン)の青木(真也)戦でも明らかになっています。
「あの試合は本当に嬉しかった。エドゥアルドがグラップリングでシンヤとの戦いから生き残ることができ、TKO勝ちになったことで僕らも自信を手にすることができた。その結果、僕も暫定王者になれたと思っている。
暫定王者はあくまでも暫定だけど、世界王者に変わりない。ずっと一緒に練習してきたエドゥアルドに続き、ベルトを獲れたことはハッピーだし、統一世界王者に一歩近づいた。ハードワークの結晶だよ。
ただ、僕は常にチャレンジャーのつもりでいる。アドリアーノとの試合にしても、挑戦するという気持ちを忘れたことはない」
──今回の試合はマカオで行われます。
「もちろん、マニラで母国のファンの前で戦えるにこしたことはない。でも、マカオはフィリピン人の観客が凄い多いんだ。あそこの居住者の70パーセントはフィリピン人だから」
──確かに昨年8月のマカオ大会でも、フィリピン人ファイターに声援を送るフィリピン人ファンが多かったです。
「フィリピンという国の産業は出稼ぎの労働力。ドバイでもシンガポールでも、マカオでも僕らへの声援の声はとても大きい。いくらマカオの公用語がポルトガル語だといっても、アドリアーノへの声援より、僕を応援してくれる声の方が多い、マカオはホームのようなものだよ」
──そんななかでの再戦、自信のほどを聞かせてください。
「101パーセントだよ(笑)」
──その1パーセントの意味は(笑)?
「つまり100パーセント以上の自信があるということさ。とにかくファンが楽しめるように動き続けるよ。それが僕の一番の武器でもあるから」
──5R戦は戦術も大切になってくるかと思います。
「僕の作戦は戦うこと。打撃は前から僕の方が上だった。今ではテイクダウンでも僕がアドリアーノを上回っている」
──おぉ、凄い自信ですね。
「イエス。だから100パーセント以上自信があるって言っているじゃないか(笑)」
──ではAbema TVで、ライブでゲヘの試合を視聴できるようになった日本のファンにメッセージをお願いします。
「オォ、日本のファンに僕の試合を見てもらえることはとても嬉しい。もちろん、僕はフィリピン国旗の下──フィリピンを代表して戦っている。でも、日本のファンにも喜んでもらえる試合をするよ」
──Abema TVとONEの提携により、日本人選手の契約も増えました。そのなかにDEEPフライ級王者である和田竜光選手も含まれています。もちろん、彼が目指すのはONEフライ級チャンピオンです。
「フフフ。その日本人選手が挑戦するチャンピオンは、僕になる。そうとだけ言っておくよ(笑)。そうだね、できれば東京でその防衛戦を行いたいね」
■ONE72対戦カード
<ONE世界フライ級王座統一戦 (※61.2キロ)/5分5R>
[正規王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)
[暫定王者]ジェヘ・ユースタキオ(フィリピン)
<ONE世界女子ストロー級選手権試合(※56.7キロ)/5分5R>
[王者]シィォン・ヂンナン(中国)
[挑戦者]ラウラ・バリン(アルゼンチン)
<67キロ契約ムエタイ/3分3R>
ペットモラコット・ウォー・サングラパイ(タイ)
ファブリシ・フェアテックス・デラノン(ギアナ)
<ライト級(※※77.1キロキロ)/5分5R>
エブ・ティン(ニュージーランド)
安藤晃司(日本)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
ジャダンバ・ナラントンガラグ(モンゴル)
エドゥアルド・ケリー(フィリピン)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
レジラ・プーケットトップチーム(タイ)
ソク・ティ(カンボジア)
<キックボクシング・ヘビー級/3分3R>
アラン・ンガラニ(香港)
タリック・カブアベス(オランダ)
<ムエタイ・フライ級/3分3R>
ルイ・ボテーリョ(ポルトガル)
小笠原裕典(日本)
<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
リー・カイウェン(中国)
ロディアン・メンチャベス(フィリピン)
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
マ・ハオビン(中国)
ダニー・カンガド(フィリピン)
<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
マリオ・サティア・ウィラワン(インドネシア)
リン・サロス(カンボジア)