【Pancrase296】藤野恵実と対戦するジェイコブセンは、吉田沙保里と戦ったことがある米軍兵士!!
【写真】会見はロールで乱れた髪の毛を整えてから行ったジェイコブセン。吉田沙保里、米軍ソルジャー、興味深い言葉が聞かれた(C) MMAPLANET
8日(火)、東京都新宿区のHIDE’S KICKで20日(日)に江東区スタジオイーストで開催されるPancrase296で藤野恵美と対戦するシャロン・ジェイコブセンの公開練習と共同会見が行われた。
パンチからテイクダウン、関節技と流れるような動きを見せたジェイコブセンは、米国代表メンバーだったレスリングに絶対の自信を持っていた。
そんなジェイコブセン会見での話をお伝えしたい(要約)。
──今のコンディションはいかがですか。
「来日を凄く楽しみにしていたわ。皆のホスピタリティも最高で、誰もが親切。私は凄く日本のカルチャーや日本人の勤勉さを尊敬しているから、ここにいることが嬉しいわ」
──ベースはレスリングだと聞いています。
「イエス。今、34歳で16歳の時からやってきたので、人生の半分でレスリングをやってきたことになるわ」
──以前、レスリングで日本に来たことがあるそうですね。
「2006年に名古屋に行われたレスリング・ワールドカップに出場し、サオリ・ヨシダ(吉田沙保里※1P1分25秒でフォール負け)に負けたの。彼女はチャンピオンで本当に良いレスラーだったし、凄く速かった。それ以上、何を言えば良いの(笑)。でも、あの大会に出て経験の幅が広がったし、今回もそういう風になることを願っているわ」
──今回はMMAで日本で戦うことになりました。
「12年前と違い経験も積んできたし、今回の方が落ち着いて戦うことができる。2012年からMMAを戦ってきて、自信はあるわ」
──藤野恵実選手の印象を教えてください。
「私が見た試合ではケージを使ってテイクダウンをしていたし、そういう攻防が好きみたいね。どれだけ取り組んできたか知らないけど、レスリングのベースがあってスムーズに動くファイターだと思う。興味深いきっと良い試合になるわね」
──藤野選手も良く似たスタイルだと言っていましたが、自分の方が優れていると思う点はどこだと思いますか。
「私の方が良いテクニックがあるし、ケージに押しこんでからの展開には絶対的に自信があるわ。彼女の方が、試合数が多いけど私もレスリングをやってきた。彼女の経験が試合どんな影響を及ぼすのかは分からないし、私の方がグッドファイターだと思っている」
──レスリングとケージレスリング、どちらの方が好きですか。
「私の心はレスリングと一緒にあるわ。最初に経験したモノだし。ケージレスリングは別モノね。レスリングに壁はなかった。でもケージを使うことを楽しんでいるわ」
──フルタイム・ファイターなのですか。
「いいえ、米軍の兵士よ。と同時に軍のワールドクラス・アスリートのセラピストで、兵士やボクシング、テコンドー、レスリング、フェンシングなどの五輪チームのメンバーに手足を使ったマッサージをしているの」
──米軍でトレーニングをしているのですか。
「ノー。私は軍の代表ではないから。以前は軍のワールドクラス・アスリート・プログラム代表だったけど、今はMMAファイターだから2つを同時に続けることはできない。だから、MMAは軍の外でやっている」
──名古屋のワールドカップの時はサラ・マクマン選手も米国代表だったと思いますが、当時のナショナルチームから何人ぐらいMMAに転向したのですか。
「12年前だし、きっとそうだと思うけど……サラ・マクマンが一緒だったかは覚えていない(※サラ・マクマンはこの大会で伊調馨に敗れている)。あの当時のレスリングをやっていたメンバーでMMAに転向したのは……キャット・ジンガーノがそうだけど……彼女は名古屋には来ていなかったはず。ランディ・ミラーもそうね(Invicta FC01でMMAを経験)。タチアナ・スアレス、今週末にUFCで戦う彼女は世界選手権の銅メダリストよ(※2008年の東京大会、2010年のモスクワ大会55キロで3位)。
レスリングはMMAで強いベースになるから、転向するレスラーはもっと増えていくと思うわ。タフなコンバットスポーツだし、私がMMAに転じたのは凄く自然なことだった」
──どのような試合をしたいですか。
「テイクダウン&パウンドね。打撃や関節も成長しているし、どの要素も楽しいけどテイクダウンして、素早く殴ることになるでしょうね」
──これまでMMAで心が折れるようなことはなかったですか。
「2度関節技で負けて……それはタップをしたからだけど、気持ちは折れていない。今、ここにいるしね」
──この試合の勝敗、キーポイントはどこになるでしょうか。
「まだ戦っていなから難しいわね、それを話すのは。フィニッシュしたいと思っているけどね……」
──MMAファイターとしての目標は?
「インヴィクタもそうだし、パンクラスのチャンピンもそう。そしてUFCへ行きたい」
──インパクトの残る試合を期待しています。ではファンへメッセージをお願いします。
「ファンの皆、東京に来てパンクラス296で戦うことに本当にエキサイトしているわ。ガンガン戦って、勝てるようベストを尽くすわ。サンチュ―・ソー・マッチ」
■Pancrase296対戦カード
<ストロー級暫定王座決定戦/5分5R>
上田将勝(日本)
ハファエル・シウバ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
田中半蔵(日本)
上迫博仁(日本)
<女子ストロー級/5分3R>
藤野恵実(日本)
シャロン・ジェイコブセン(米国)
<ライト級/5分3R>
トム・サントス(ブラジル)
冨樫健一郎(日本)
<ウェルター級/5分3R>
奈良貴明(日本)
村山暁洋(日本)
<バンタム級/3分3R>
藤井伸樹(日本)
ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)
<ストロー級/3分3R>
井島裕彰(日本)
北方大地(日本)
<ウェルター級/3分3R>
高木健太(日本)
中村邦夫(日本)
<フライ級/3分3R>
上田将竜(日本)
倉岡幸平(日本)
<バンタム級/3分3R>
清水俊一(日本)
林太陽(日本)
<ライト級/3分3R>
網潤太郎(日本)
小林裕(日本)
<バンタム級ネオブラッドT準決勝/3分3R>
亀井晨佑(日本)
小島勝志(日本)
<バンタム級ネオブラッドT1回戦/3分3R>
小川隼也(日本)
平田純一(日本)
<ライト級/3分3R>
上田厚志(日本)
高橋弘(日本)
<ストロー級/3分3R>
三谷敏生(日本)
杉浦弘幸(日本)