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【Bellator199】UFC、WOSF、そしてベラトールでもフィッチはフィッチ。ポール・デイリーから抑え込み勝利

<ウェルター級/5分3R>
ジョン・フィッチ(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
ポール・デイリー(英国)

ベラトール初陣で、ストライカーのデイリーに対して真骨頂といえるケージへの押し込みを見せる。ダブルで引っこ抜きテイクダウンを奪うと、コツコツとパンチを入れてスクランブルでバックを制しつつ、押しこみを続ける。残り45秒でブレイクが掛かると、デイリーのワンツーを受けてケージに下がったフィッチはヒザ蹴り、フック、エルボー、さらにヒザ蹴りと猛攻を受け初回を失ったか。

2R、右を見せて組んだフィッチはシングルレッグから足を払ってデイリーをテイクダウン。サイドを取ってパンチを落とし、エルボーを打ちつける。腰が折れて足を効かすことができないデイリーは、背中越しに右手をコントロールされ、左手でパンチを受けながら、マウントを許してしまう。

右手のクラッチは外れたフィッチだが、頭の後ろからアメリカーナ気味に固めてパンチを落とすと、背中を見せたデイリーに後方からパンチを打ち込む。ワンフックで抑え続けるフィッチに対し、デイリーは上を向いてハーフを取る。ここからはコツコツパンチとまたもフィッチのペースに。デイリーはクローズドに戻すのが精いっぱいで、ブレイクが掛からないとスタンドに戻ることはできず、フィッチがラウンドを取り返した。

最終回、即ダブルレッグを決めたフィッチはケージ際に移動したデイリーのバックに回り込む。しっかりと背中に乗り、左のパンチを打ちつけるとフィッチはヒザ立ちのデイリーを完全にコントロールする。成す術なくパンチを被弾するデイリーは、徐々に背中を伸ばされていく。デイリーは右手首を両手でつかみ絞めを防ぐ余り、顔ががら空きになってパンチを間断なく被弾してしまう。

マウントとバックの中間で殴り続けたフィッチ、デイリーは親指を立てて大丈夫だとアピールするが、最後までポジションを戻すことも立ち上がることもできずにタイムアップを迎えた。

結果、初回も落としていなかったフィッチが、らしく大差の判定勝ちを収めた。そしてブーイングにも笑顔を見せたフィッチは「良い気分だ。彼をキャッチし続けるのはハードだった」とベラトール初勝利を振り返った。


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