【UFC224】リョートの左前蹴り一発で、ヴィトーが失神KO負け──MMAグローブを置き引退
<ミドル級/5分3R>
リョート・マチダ(ブラジル)
Def.2R1分00秒by KO
ヴィトー・ベウフォート(ブラジル)
サウスポー同士だが、まるで構えの違う両者。ヴィトーが左右に動き、リョートは中央を陣取る。互いの待ちの態勢のなかでリョートが前蹴り、互いに90秒以上パンチを出さないなか、リョートがローを蹴っていく。残り3分を切ってようやくヴィトーが前に出てワンツーもリョートがバックステップでかわす。オーソで構えるリョートは右ハイ、右ミドルを繰り出す。ヴィトーもワンツーから左フックを当て、間合いを取り直す。右ハイ、左ミドルのリョートの蹴り足をキャッチしたヴィトーが左フックを振るったところで初回が終わった。
2R、初回と同様に距離、タイミングを計る両者。この間合いからリョートが左前蹴り、グシャリと音を立てるようにアゴを蹴り抜き、左に頭が揺れたヴィトーは文字通り大の字に。リョートは仁王立ちから、倒れたヴィトーに一例をした。
「ヴィトーのことを凄く尊敬している。その時を見極めて、打撃で試合を決めた。でも、この一戦でどちらが優れているなんて言えないよ」とリョートは勝利を振り返り、マイケル・ビスピン戦をアピールした。
そして「マチダ・チーム、おめでとう。驚いたよ。ファミリー、チームに感謝している。長い乗船だった。始まりがあれば、終わりが来る。それが人生だ」とMMAグローブをオクタゴンに置き、「家族に感謝している。そして恋しい。人生は始まりがあり、終わりがある。家族を大切にしていきたい」という言葉をヴィトーは残した。