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【ONE70】ストロー級王座奪回へ、アレックス・シウバに挑む内藤のび太─02─「松根さんとは人間関係が」

Nobita Naito【写真】ハリネズミ・カフェ「Cheese」の住民フクロウのふーちゃんに振りむいてもらえない内藤のび太 (C)MMAPLANET

12日(土・現地時間)、インドネシアはジャカルタのジャカルタ・コンベンションセンターで開催されるONE70「Grit and Glory」のメインで、アレックス・シウバの持つONE世界ストロー級王座に挑戦する内藤のび太インタビュー後編。

昨年12月に敗れたシウバへのリベンジを賭けたタイトル奪回に挑むのび太の1日をameba TVが制作するドキュメンタリー番組= ONE DAY が追った。

番組では内藤のび太という少し変わった人物のMMAとの向き合い方全般に触れられるが、ここでは次戦に関して行ったインタビュー部分を掲載。のび太が語ったシウバ戦、そしてあの選手との対戦──とは。

<内藤のび太インタビューPart.01はコチラから>


──のび太選手は試合に向けて、作戦を立てたり、練習の組み立てなどは誰と決めているのですか。

「扇久保(正博)さんだったり、鶴屋さんだったり、試合の映像を見てくれた人がアドバイスをくれます。あと月曜日にKrazy beeからムエタイを教えに来てくれるゲンナロン(ウィラサクレック)も、朴光哲さんの試合のついでに見たのかもしれないですが、バンコクでのアレックス・シウバとの試合をチェックしてくれて、アドバイスを受けましたね。

僕も年なので、すぐにガラッと戦い方を変えることはできないですが、少しずつ変えてきています。相手が出方を変えて来るかもしれない。そこは考えておかないと、想定と違うことが起きると人って焦ってしまうので。

そんなことを試合前に恰好つけて言っていても、結局は試合では焦るんですけど(苦笑)。でも、そっちの準備も一応はしておかないといけないです」

──のび太選手は焦りがあったとしても、試合をしている間集中力が途切れることないと思います。その結果、5Rを戦い切ることができるのかと。

「そういう風に言っていただけると、凄く嬉しいです。そんな褒められ方されたのは初めてなので」

──そんなことはないと思いますよ、皆思っているはずです(笑)。前回のシウバ戦では4Rに前に出ることができなかったのに、5Rに一か八かでなく、自分のやるべきことで盛り返すことができた。褒め言葉として捉えてほしいのですが、それはのび太選手が普通ではないからかと思います。

「普通でなくて良かったです(笑)。でも、いかないと仕方ないですからね。あの5Rで弾き返されることはなかったので、通用するところは通用するという手応えは掴めました。それは今回の試合に向けてのモチベーションになっています」

──短絡的かもしれないですが、1Rと2Rでもっと削ることができれば、よりポジションを奪取することが可能だとあの5Rを見て思うことができます。

「だから1Rと2Rの戦い方は重要になってきますよね。そこを踏まえて、最初から行きたいのですが相手の出方が分からない……。でも、今回は1Rから勝負に出るつもりでいます。結果、すぐに一本取られてしまったらしょうがないですけど、それぐらいのつもりで仕掛けたいです。

ただ、僕の戦い方は一発でポンと終わらせることができるわけじゃないので、結局はダラダラになってしまうと思いますけど(苦笑)」

──ダラダラではなく、ネチネチですね(笑)。

「そうですね(笑)……ネチネチ攻めるという感じで」

──これまでONEではタイ、ミャンマー、そしてタイと戦ってきて、今度はインドネシアのジャカルタになります。

「調べてみたら犯罪率が高いと書いてあって……」

──そこですか(笑)。

「夜、出歩けないですね……、試合前は出歩かないですけど(笑)。でも、こうやって色んな所に行かせてもらえるのは有り難いです。ミャンマーも良い人が多かったですしね」

──今回も鶴屋さんと弟の頌貴選手がセコンドで同行されるのですか。

「ハイ。本当はジャイアン(貴裕※現在は和歌山県古座川町在住)にも来てほしいですが、家族もいますし、仕事もありますから海外まで来てほしいとは……」

──それでもしっかり者の頌貴選手が一緒だと、心強くないですか。

2016年6月、王座獲得時には松根良太もセコンドに就いていた

2016年6月、王座獲得時には松根良太もセコンドに就いていた

「ハイ。弟は僕の手持ちカードも死っていますし。その辺は楽は楽です。あと、松根(良太)さんにも来てほしいのですが……、携帯が変わってから連絡していないので……。こ

ないだ冗談で『もう俺は必要ない』と言われてしまって……全然、連絡してなかったので。そういうつもりはなかったのですが、電場番号が変わってから連絡をしていなくて……。そこを何とかしないと……松根さんとは人間関係が……ヤバイですね」

──……。

「マジでこのあと、電話します」

──沖縄つながりで、パンクラス王を目指すというか、既にパンクラス王といってもおかしくない──あの選手に対して、今はどのような気持ちでいますか。

「ずっと触れて頂いて、ありがたいです。僕に拘る必要がない人なのに。僕はもう負けてしまったので。それでも変わらずに言及してくれるのはありがたいです。僕としては……何というのか、決して大物ぶって勿体つけているわけじゃなくて……。タイミングが合わないだけで、状況が許せば……と。

戦わないって決めているわけじゃないですし、僕と砂辺(光久)さんの試合にどれだけ興味を持ってくれる人がいるのか分からないですけど、興味を持ってくれた人の期待には応えられたらなと思っています」

──そういう前向きな言葉を聞くことができて良かったです。前回の敗戦後、次で最後という発言が繰り返されていたので。もう、そういう気持ちは払拭されたといことですね。

「次の次が最後です、エヘヘヘヘヘヘ」

──それはどういう意味ですか(笑)。12日のタイトル戦をどう捉えているのか……。

「次の試合は勝つつもりで戦います。負けるつもりはないです。そのう……辞めようとしているわけじゃないです。アハハハ」

──それを聞いてホッとしました。では、まずタイトル挑戦に向けて、一言お願いします。

「僕の試合を見てくれている人達には、全部出すところを見てもらいたいです。全部、出します!!」

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