【UFC FOX29】お見事、右フックを左に合わせてカンフー王サリコフがレイニーをKO
<ウェルター級/5分3R>
ムスリム・サリコフ(ロシア)
Def.2R4分12秒by KO
リッキー・レイニー(米国)
レイニーのローにサリコフもローを返す。ローに右を合わせたサリコフは、左ハイをキャッチして押し返す。レイニーも左ハイを返すが、サリコフがアイポークがあったとアピールして試合が中断する。ドクターチェック後に再開すると、サリコフがスピニングバックキックをボディに蹴り込む。
レイニーの蹴りの直後にテイクダウンを仕掛けたサリコフは、自ら離れると右オーバーハンドを当てる。ダブルを切ってフックを振るうサリコフに対し、レイニーは長身を利したハイ、続いて左ストレートをヒットさせる。サリコフは後ろ回し蹴りを狙い、右ミドルをいれる。さらに蹴り足をキャッチする散打戦法を繰り出す。ワンツーに続き右ミドルを繰り出したサリコフが初回を取ったか。
2R、鋭い左ロー、右ボディフック、捌いてレイニーのバランスを崩したサリコフが、後ろ回し蹴りを狙う。首相撲からヒザをボディに入れるレイニー、サリコフはクリンチから離れて左フックを当て、スピニングバックフィストを繰り出す。互いに手数が少ないなかでも、精度はサリコフが上回る。なかなか攻撃に出ることができなかったレイニーがノーモーションで左を当てる。間合いを取り直したサリコフが重い右ローを決める。と、レイニーの左に右フックを被せてサリコフがダウンを奪う。パウンドを2発落としたところでレフェリーが割って入り、サリコフがUFC初勝利を挙げた。
「2週間前に対戦相手が変わったけど、私が変わることはない。UFCは世界一のイベント、初めて勝てて嬉しい。これが第一歩になることを望んでいる」とカンフーキングは勝利を振り返った。