【Pancrase296】藤野恵実の相手は攻撃重視で、気持ちの強いInvicta FCファイターのモンテネグロに
【写真】日本では驚異のマッスル女子である藤野だが、米国女子MMAに目をやると藤野級の筋肉質の女子ファイターはまま見られ、モンテネグロもこれだけの体をしている (C)INVICTA FC
29日(木)、5月20日(日)に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase296で5年振りにパンクラス参戦となる、藤野恵実の対戦相手がエイミー・モンテネグロに決まったことが発表された。
モンテネグロの戦績は8勝2敗でTUF23出演、その前後となるInvicta FCでは2度の参戦期間で2勝2敗という結果を残している。一番最近の試合では24日に魅津希を破りインヴィクタ世界ストロー級王者となったヴィルナ・ジャンジローバと昨年12月に対戦し、1Rで腕十字によりタップアウト負けを喫している。
それ以前ではヨアキム・ハンセンの彼女だったセリーン・ハガと昨年の1月に戦い、判定勝ちを収めている。この試合、一部では年間最優秀試合に挙げられるほど、アップダウンの激しい攻防が繰り広げられた。モンテネグロは初回から肩固め、RNCでピンチに追い込まれながらも、ガードから腕十字を終了間際に仕掛ける。
と、ラウンド終了を告げるホーン後にハガがタップもこれはカウントされず。その後、形勢を逆転したモンテネグロだったが、何と3Rの最終盤にRNCを仕掛けられ落ちてしまう。
しかし、レフェリーが気付いたのがラウンド終了の合図を聞いて両者を分けた時だったので、なんとこの失神が認められず彼女は命拾いして判定勝ちを手にした。
モンテネグロはグレイシーバッハ・ノースウェスト所属ということもあり、世界王者級のジャンジローバには通じずとも、ハガとの試合で見せたように攻守ともに寝技の基礎はある。そして、防御よりも攻撃面が強い。打撃に関しては非常に固いが、ここでも打たれても打っていくように、気持ちが強い。
よって藤野を相手にしても、まずは攻撃ありきの積極的な動きを見せることが予想される。とはいっても、藤野にとってモンテネグロはジャンジローバに何もできず一本負けを喫し、かつて自身が勝利しているセリーンとギリギリの勝負を繰り広げた相手でしかない。
この勝負、藤野は自らの存在証明を掛け、これからを切り開くためにも強さを見せて勝ち上がることが絶対──だ。