【UFN127】寝技に持ち込んでも追い込めなかったヴェウドゥムは、ヴォルコフにKO負け
<ヘビー級/5分5R>
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)
Def.4R1分38秒by KO
ファブリシオ・ヴェウドゥム(ブラジル)
いきない飛び蹴りを見せたヴェウドゥムが、直後にシングルレッグでテイクダウンを奪う。クローズドガードのヴォルコフに対し、首を引き寄せパンチを打ち込んでいく。起き上がって右のパインチを勢いよく落としたヴェウドゥムは腰をコントロールして、ヴォルコフを立たせない。ガードのなかで確実にヴォルコフを削っていくヴェウドゥムに、スイープを仕掛けて立ち上がったヴォルコフが、左ジャブから右アッパー連打し、さらに右フックを打ち込む。
打たれるままのヴェウドゥムは、蹴り足をキャッチされテイクダウンされるも、ヴォルコフは寝技には移行しない。続いてヒザ蹴りからバランスを崩すように引き込むが、ここもヴォルコフがスタンドで待ち受けている。ヴェウドゥムもならばとシングルレッグを決め、トップからパウンドを落とした。
2R、ヴェウドゥムの右ハイを見切ったヴォルコフ。ヴェウドゥムは組みついてケージにヴォルコフを押し込むが、すぐに自ら離れる。右ハイをブロックし、シングルを切ったヴォルコフは前蹴りをキャッチして、テイクダウン。ここもスタンドで待ち、起き上がってきたヴェウドゥムのシングルを許してしまう。初回と同じようにガードのなかでパンチ、さらに鉄槌を落とすヴェウドゥム、気が付けばヴォルコフが額をカットし流血に追い込まれる。残り20秒、ハーフからキムラの形に入ったヴェウドゥムだが、ここはヴォルコフが耐えきった。
3Rも飛び蹴りを見せたヴェウドゥムだが、ヴォルコフは苦も無くかわす。それでもワンツーを入れたヴェウドゥム、逆にパンチを浴びてシングルから引き込む。このままディープハーフでトップを取ったヴェウドゥムは、パスを狙った際にヴォルコフに立たれる。クリンチ後に足をすくわれ倒れたヴェウドゥムは、寝技に付き合わないヴォルコフに対し、またも引き込みからスイープを狙う。
レフェリーからヴォルコフに何やら注意が入り、試合はスタンドで再開。ヴェウドゥムはスピニングバックフィストを見せ、ワンツーを入れてまたも引き込みからディープハーフ、今度はバックに回り込む。しかし、腕十字を失敗しヴォルコフが立ち上がりスタンドに戻される。
ヴォルコフはシングルを切り、ショートの連打を打ち込む。蹴り足をキャッチして押し倒すという展開を2度続けたヴォルコフに対し、右目を腫らしたヴェウドゥムは厳しい状態が続いた。
4R、シングル&ディープハーフで煽ったヴェウドゥムはクローズドガードを取るヴォルコフはパンチを2発落として、スタンドへ戻る。ヴェウドゥムが勝負を掛けたように前に出て連打を振るうも、ヴォルコフが応戦し右アッパーを被弾して後方にダウン──勝負は決した。
「ファブリシオはレジェンド、次はタイトルに挑戦したい。彼の柔術が強いのは知っているから、耐えて自分の時間になるのを待った。世界ヘビー級戦はどちらが勝とうが構わない。僕はベルトを巻くためにケージにいる」と勝者は話した。