【Polaris06】ベンソン・ヘンダーソン、動きも役者ぶりもAJ・アガザームを上をいく
<15分1R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国)
Def.3-0
AJ・アガザーム(米国)
ベンヘンのダブルレッグで、両者揃ってステージ下のマットに落下。ケガ無くステージに戻ると、アガザームのテイクダウン狙いをベンヘンががぶり、続くトライもスプロールして倒されない。スタンドレスリングが続き、ベンヘンがいなしていく。3分が経過したところでアガザームが引き込む。MMAと同様にポスチャーが強いベンヘンだが、アガザームはハーフガードから足関、バックを伺う仕種を見せる。ベンヘンもヒールを仕掛け、これを防いだアガザームに対し、ベンヘンがワキ差しパスを狙う。これをキムラクラッチで切り返したアガザームだが、そのクラッチを支点にベンヘンが頭の方に回って十字を狙う。
これを防いだアガザームをベンヘンは、ダブルレッグでドライブ。舞台そでまで押し出す。マットに戻り、アガザームのテイクダウンに対し、ギロチンに取られたベンヘンがハイエルボー・ギロチンに移行する。タイトに入りかけた絞めから頭を抜いたアガザームの胸をベンヘンが思い切り押していく。
マット中央で試合が再開されると、アガザームのシングルにベンヘンは横三角を狙う。足の付け根をコントロールし、後方に投げを打ったアガザームに対し、ベンヘンはオモプラッタと同時にシートベルトの状態に。前転して場外に逃げたアガザームだが、マット中央で同じポジションで再開。またも前転にエスケープを図るアガザームのバックをベンヘンが伺う。
もつれて場外となり、中央での再開でキムラからロールしたアガザームが腕十字を仕掛ける。ヒジを入れて防いだベンヘンは一旦ヒール狙いで尻餅をつき、立ち上がってトップへ。キムラ狙いのアガザームをステップオーバーしたベンヘンは、胸を合わせてきたアガザームをまたも場外へ押しだそうとする。
残り2分30秒、テイクダウン狙いのベンヘン。引き込んだアガザームはバックを譲りキムラクラッチへ。腕を抜いたベンヘンは、自らマットに背中をつけてアガザームにトップを譲る。サイドで抑え込んだにも関わらず、アンクルロックをしかけたアガザームに対し、ベンヘンは頭を触って効いていないとアピールする。役者ぶりでもアガザームを上回ったベンヘンが、足関節を諦めて立ち上がったアガザームのシングルをスプロールしたところでタイムアップに。
ジャッジの裁定は3-0でベンヘンに凱歌が挙がった。「俺が負けたと思うか? 俺の方が攻めていた」と話すアガザームに、ロンドンのファンはお決まりのブーイング。「AJはメイウェザー、チェール・ソネンのように話すことで試合に出ている。負けて負けても。ギ、、ノーギでもJT・トーレスと戦いたい。柔術家の柔術へのパッション、愛は凄いよ」と話し、大きな拍手を受けた。