【Bu et Sports de combat】 仁木柔道。失われつつある技を伝える─10─名前無き、前方への亀返し
【写真】講習会の途中で何気無しに、誰も見たことがない技を披露してくれた仁木先生。その奥深さが伺えた瞬間だった(C)MMAPLANET
高専柔道の技術を後世に伝え、在野の達人と言われる仁木征輝七段。投げ技にも長じ、レスリングで全日本選手権出場、合気道も学んだ仁木七段のエッセンスがつまった仁木柔術の真骨頂は、投げで崩して極める──「待て」に対応した技だ。
仁木七段の歴史に関しては、Fight & Life誌Vol.63で掲載されているが、仁木七段が東京都立川市のネクサセンス柔術&MMAスクールで講習会を行った際に指導してくださった技術をここでは紹介させてもらう。
最終回となる今回は、仁木先生が亀の相手を返す技について質問を受けると、「こんなのものありあす」と披露してくれた技。名称すらなく、植松直哉氏も『見たことがない』と目を見開いた亀返しとは。高専柔道、講道館柔道、合気道、レスリングと研磨を重ねた仁木七段だからこそ、編み出し実践できるまさに仁木柔道というべき、技に巡り合えた。