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【Bu et Sports de combat】 仁木柔道。失われつつある技を伝える─05─腹ばいになった相手への片手絞め

Niki sensei【写真】眼光するどく、仁木柔道伝達は立ち技から寝技へ (C)MMAPLANET

高専柔道の技術を後世に伝え、在野の達人と言われる仁木征輝七段。投げ技にも長じ、レスリングで全日本選手権出場、合気道も学んだ仁木七段のエッセンスがつまった仁木柔術の真骨頂は、投げで崩して極める──「待て」に対応した技だ。

仁木七段の歴史に関しては、現在発売中のFight & Life誌Vol.63で掲載されているが、仁木七段が東京都立川市のネクサセンス柔術&MMAスクールで講習会を行った際に指導してくださった技術をここでは紹介させてもらう。

第5回はいよいよ立ち技から寝技への連係へ。投げ技を腹這いで耐えた相手への片手絞めを説明したい。


■腹這いの相手への片手絞め

腹這いになった相手を正面から右手でワキをすくい、仰向けにさせようとする

腹這いになった相手を正面から右手でワキをすくい、仰向けにさせようとする

相手が返されまいと、踏ん張ってくると首に隙ができる

相手が返されまいと、踏ん張ってくると首に隙ができる

そこで左手を首に沿うように差し込んで襟を握る

そこで左手を首に沿うように差し込んで襟を握る

右側に回転しながら、自ら下になり

右側に回転しながら、自ら下になり

絞める。本来はこのまま回転し切り、上になる。場合によってはマウントを取り、フィニッシュへ。「時間を掛けずに一気に極め切る」(仁木七段)

絞める。本来はこのまま回転し切り、上になる。場合によってはマウントを取り、フィニッシュへ。「時間を掛けずに一気に極め切る」(仁木七段)

■絞められている側から見ると──

上の流れを逆側から見た場合、

上の流れを逆側から見た場合、

右手でワキをすくい、左手で喉に手を添わせるように

右手でワキをすくい、左手で喉に手を添わせるように

襟をつかみに行く。「この場合は順手でも逆手でも構わない」(仁木七段)

襟をつかみに行く。「この場合は順手でも逆手でも構わない」(仁木七段)

■回転しなくても──

相手が腹這いのままで、回転せずに

相手が腹這いのままで、回転せずに

左肩や左胸を使って、相手の背中の上の部分にプレッシャーをかけて片手絞めにいく選択もある

左肩や左胸を使って、相手の背中の上の部分にプレッシャーをかけて片手絞めにいく選択もある

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