【Bu et Sports de combat】 仁木柔道。失われつつある技を伝える─06─引き込みからの帯取り返し
【写真】講道館柔道、高専柔道、レスリング、合気道の要素が散りばめられた仁木柔道。引き込んでからの帯取り返しには、合気道に通じる箇所が見られた (C)MMAPLANET
高専柔道の技術を後世に伝え、在野の達人と言われる仁木征輝七段。投げ技にも長じ、レスリングで全日本選手権出場、合気道も学んだ仁木七段のエッセンスがつまった仁木柔術の真骨頂は、投げで崩して極める──「待て」に対応した技だ。
仁木七段の歴史に関しては、現在発売中のFight & Life誌Vol.63で掲載されているが、仁木七段が東京都立川市のネクサセンス柔術&MMAスクールで講習会を行った際に指導してくださった技術をここでは紹介させてもらう。
第6回は前回の投げを耐えた相手への寝技ではなく、引き込んでからの返しと抑え。そこには仁木先生が養神館で学んだ合気道の通じる動きが見られた。