【Bellator184】アグレッシブかつガスアウトし切らなかったコールドウェルが、新バンタム級世界王者に!!!!
<Bellator世界バンタム級選手権試合/5分5R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
Def.3-0:50-45.48-47.48-47
ドゥドゥ・ダンタス(ブラジル)
サウスポーのコールドウェルに左ジャブを伸ばすドゥドゥ。コールドウェルは続く右ミドルをキャッチして、一気にテイクダウンへ。背中を譲ったドゥドゥはケージにもたれるが、後方に大きくスープレックスを許す。クラッチした立ち上がったコールドウェルはドゥドゥに胸を合わせることを許さない。我慢の展開が続くチャンピオンは3分以上バックを許したが、つぎにブレイクが掛かった。
飛び蹴りを繰り出すチャレンジャー、ドゥドゥはハイをブロックし右ストレート。すぐに低い姿勢で組みへのフェイクを見えるコールドウェルが、初回を取った。
2R、左ミドル、飛びヒザを繰り出すコールドウェルが、遠目の距離からシングルレッグで一気に組みつきバックを制す。ドゥドゥが胸を合わせると離れたコールドウェルは、組むための打撃を繰り出す。距離を詰めようとするが、テイクダウンを警戒して自分の距離を構築できないチャンピオン。挑戦者が待ちの展開から、一気にテイクダウンを狙うという流れをドゥドゥは打開できない。
そして左フックにダブルレッグを合わされて、尻餅をつかされてしまう。続くクリンチから必死に離れようとしたドゥドゥは左エルボーを被弾し、腰が落ちる。そしてテイクダウン狙いをがぶられたチャンピオンだが、持ち直して打撃でプレッシャーを強め、スピニングバックフィストを当てていく。攻勢のコールドウェルだが、疲れが見られるラウンド終盤だった。
3R、思い切りの良さが疲れを呼んだように見えるコールドウェルは、ダブルレッグからケージに王者を押し込む。ハイクロッチに移行し、シングルを仕掛けるもバックを譲りそうになる。続くハイキックを空振りしバランスを崩したコールドウェルは、組んできたドゥドゥに対し、ダックアンダーからバックに回る。さらにダブル、シングルと執拗に仕掛けるコールドウェルはテイクダウンこそ奪えないが、攻めている印象を残している。
離れたドゥドゥに左ミドルを入れたコールドウェルは、右から左を打たれる。やはり疲れが顕著なコールドウェルは、ダブルをスプロールされバックを取られそうになる。ここをロールから逃れようとしたが、チャンピオンがしっかりとトップをキープしバタフライガードにも、肩固めをセットしていく。頭をケージに押し込まれ、マウントを許した挑戦者だが、ここでタイムアップとなった。
4R、前に出るドゥドゥに対し、エルボーから組んだストラウスがテイクダウンからバックへ。苦しいなかで先手を取ったストラウスだが、低い姿勢のシングルにバックを取られそうになる。このスクランブルを一旦はバックに回り制したように見えたコールドウェルだが、ドゥドゥはスイッチからバックへ。起き上がろうと動くコールドウェルに両足をフックした王者だが、四の字フックでも胸を合わされる。
小さなエルボーから、徐々に勢いを増していくコールドウェル。左目尻をカットしたドゥドゥはアームロック狙いも、足を抜かれたバックを許す。ここでダブルを狙ったコールドウェルが、ワキを潜って再びバックへ。王者はスタンドでキムラを仕掛けるも、左足をクラッチされ倒れ込めない。最後にエルボーからバックに回ったドゥドゥだったが、バックマウントを逃げられたのは痛かった。
最終回、全ラウンドを落としている可能性のある王者はフィニッシュするしか王座防衛の目はない。ここでコールドウェルが受けのファイトで逃げ切りを図るか、攻めて来るのか。前者を選択されると、ドゥドゥはいよいよ厳しくなる。やはり距離を取って、掛け逃げ的な攻撃を見せるコールドウェル。前進が荒くなった王者は、左を被弾してしまう。
コールドは下がって左ミドルを蹴り、十分に時間を使った試合運び。パンチが交錯し目を気にしたコールドウェルは、王者のスピニングバックフィストにバックを取っていく。そのまま後方に倒れたコールドウェルは、トップを譲り切ることなくスクランブルに持ち込んで離れることに成功する。
残り30秒、テイクダウン狙いをがぶってバックに回ったドゥドゥがRNCを狙うも絞めに入る時間はなかった。疲れ切れず、攻めの姿勢で乗り切ったコールドウェルが、判定勝ちでベラトール世界バンタム級のベルトをその腰に巻いた。