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【Pancrase289】ランク1位=ISAOに勝利、カイル・アグォン「挑戦権が回って来ることを願っている」

Kyle Aguon【写真】ラッセル・ドーン、ロランド・ディという現役のUFCファイターに勝利しているアグォン。パンクラス・フェザー級トップ戦線に割り込んできた(C)MMAPLANET

8月20日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されたPancrase289で、フェザー級ランキング1位のISAOをとの接戦を制したカイル・アグォン。

互いに一つのミスが命取りになるような試合展開のなか、要所をしめた戦いでスプリット判定勝ちを手にした。

過去PXCバンタム級戦線で戦ってきたライバル、4人がUFCへステップアップしたグアムの実力者。ISAO戦の勝利により次に何を目指すのかを尋ねた。


──ISAO選手に判定勝ちでした。今の気持ちを教えてください。

「良かったよ。少し疲れたね。試合中は何も感じなかったけど、今は蹴られた足がチョット痛いよ(笑)」

──試合中はダメージがなかった?

「全く、なかった。ほとんどのローキックはカットしていたけど、どうしても何発かは当てられてしまう。凄く接戦だったね。でも判定負けすることはないという自信があった。最終ラウンドにしても、ISAOは最後の1分こそ反撃し、試合を優勢に進めたけど、序盤にテイクダウンを奪ったのは僕だったし、ジャブも当てていた。

試合を通してもテイクダウン、パンチを当てた数で僕の方が彼を上回っていた。10ポイント・マストシステムなら最終回だって僕のラウンドだったはずだ」

──どのような戦略の下、戦っていたのでしょうか。

「ISAOがもっと打撃勝負を仕掛けてくると思っていた。思った以上にレスリングができたし、そこからの繋ぎも良かった。でも、ケージレスリングでは僕も負けていないし、倒される心配はなかったよ」

──待ってカウンターを狙っていたように見えました。

(C) KAORI SUGAWARA

(C) KAORI SUGAWARA

「ISAOの左ストレートは威力があるから、その左にカウンターを合わせようと思って戦った。そして、右ジャブを多用するのが作戦だった。ハイキックも狙っていたけど、その展開にはならなかった。彼も常に注意深く戦っていたからね」

──ISAO選手というランキング1位の選手に勝利しました(※この勝利でフェザー級3位になった)。今後の目標を教えてください。

「ISAOはタイトル挑戦が決まっていたファイターだ。その彼に勝ったんだから、僕に挑戦権が回って来ることを願っているよ。とにかくグアムに戻って試合の映像をチェックし、課題を探すとともに、もっと伸ばす必要のあるところがないかを確認することが先決かな。

何だかんだと言っても3Rは思ったように戦えなかった。その原因を探らないといけない。レスリング、スクランブルもそうだけど、もっと打撃で戦うことが大切になってくるはずだから。

そうだね、この勝利でパンクラスがタイトル挑戦に相応しいと判断して、次がタイトルファイトだったら嬉しいね。

PXCで戦ってきた選手が……僕に負けた選手ですらUFCで戦っている。ただ、僕は一つ一つの試合に勝つしかない。過去を振り返ってもしょうがないからね。次の相手がどうなろうが、やるべきことをやり抜くだけ。

UFCから声が掛かろうが、掛かるまいが、やることは同じ。僕はこのスポーツが好きだからケージで戦っているんだ。少しでも強い対戦相手と戦いたいと思って」

──同じグアム出身のジョー・タイマングロなどは、UFCではなくてBellatorを選択しました。

「ベラトールも悪くないよ。世界のベストファイターと戦いたい。UFCだろうが、ベラトールだろうが。さっきも言ったようにMMA、競い合いが好きだという理由で僕は戦っているのだから」

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