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【UFN115】オランダ&ロシア、摩天楼対決=シュトルーフ×ヴォルコフは4メートル16センチ決戦!!

Struve vs Volkov【写真】両者の身長を合わせるとなんと4メートル16センチになる (C)MMAPLANET & BELLATOR

2日(土・現地時間)、オランダはロッテルダムのアホイ・ロッテルダムで1年4カ月ぶりのUFC=UFN115「Struve vs Volkov」が開催される。メインは大会タイトルにある通り、ご当地ファイターのステファン・シュトルーフが、アレキサンダー・ヴォルコフを迎え撃つヘビー級の一戦だ。


昨年のロッテルダム大会ではアントニオ・ペイザォンを15秒で倒したシュトルーフは、10月にダニエル・オミランチョクにも勝利したが、2月のジュニオール・ドスサントス戦を負傷キャンセルし、約11カ月振りの実戦復帰となる。

身長214センチの長身、オランダの摩天楼の異名を持つシュトルーフはその長身&リーチの長さを生かした打撃だけでなく、寝技でも柔術的な動きと関節技も大きな武器となっている。そんなシュトルーフと戦うヴォルコフも201センチと、2メートル越えの巨人=ロシアン・スカイスクレイパーだ。

元Bellator世界ヘビー級王者のヴォルコフは、UFCでは過去2戦2勝で4月にはロイ・ネルソンに勝利している。極真空手出身のヴォルコフの武器は、前足となる左足の蹴りだ。ロー、ミドル、ハイと蹴り分け、特に極真らしく中間距離よりもさらに近距離で左ハイを蹴ることができる。

接近戦のパンチから見えない角度で頭部を捉える左ハイは、即KOにつながる威力を誇る。ただし、それが自分より13センチも長身のシュトルーフに届くのかも見どころだ。またシュトルーフのリーチが215センチに対し、ヴォルコフは206センチ。さすがにシュトルーフに及ばないものの、それでもリーチも2メートル以上のヴォルコフだが、中間距離で戦うことを望む。だからこそ、左ハイが必殺技になりうる。

ただし、その中間距離で戦う際にガードが低く、相手の攻撃を被弾する可能性も十分に高い。シュトルーフも決してガードを高くするファイターではないが(する必要がない?)、間合いが離れている時はいざ知らず、距離が狭まるとアゴを守るようにガードを取っている。

そのシュトルーフは基本、前蹴りなどで距離を取って試合を組み立てる。ストレスのたまった相手の前進と大振りのパンチに合わせてカウンターのパンチ、あるいは上半身を反らせて両腕はV字ブロックしヒザを突き上げる──チャクリキ・ニーを得意としているが、これだけのリーチを誇りながら中間距離を求めるヴォルコフをどのように突き放すことができるのかも見ものだ。

あるいは中間距離にさせておいて、テイクダウンという選択肢もシュトルーフに存在する。トップからもパス、マウントというベーシック柔術+ヒジ打ちも技のレパートリーにあるだけに、シュトルーフが寝技狙いという展開もありえるだろう。

遠い距離でシュトルーフの間合いの保ち方、中間距離ではより回転力の速いヴォルコフのパンチ&ハイキック、そして接近戦では両者のヒザとシュトルーフの大内刈り。さらに寝技になるとヴォルコフの耐久力、この辺りを注視したいオランダ×ロシア、摩天楼対決だ。

■UFN115対戦カード

<ヘビー級/5分5R>
ステファン・シュトルーフ(オランダ)
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

<ウェルター級/5分3R>
レオン・エドワーズ(英国)
ブライアン・バルベレナ(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
フランシマール・バローゾ(ブラジル)
アレクサンダル・ラキッチ(オーストリア)

<ライト級/5分3R>
ルスタン・ハビロフ(ロシア)
デス・グリーン(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ボヤン・ミハイロビッチ(セルビア)
アブドゥルカリム・エディロフ(ロシア)

<ライト級/5分3R>
マイルベク・タイズモフ(オーストリア)
フィリッピ・ドラド(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
ダレン・ティル(英国)
ボヤン・ベリチコビッチ(セルビア)

<ウェルター級/5分3R>
シアー・バハドゥルサダ(オランダ)
ロブ・ウィルキンソン(豪州)

<ライト級/5分3R>
ミシェウ・プラゼレス(ブラジル)
マッズ・バーネル(デンマーク)

<ライト級/5分3R>
チバウト・グーチ(フランス)
アンドリュー・ホルブルック(米国)

<フライ級/5分3R>
ザビット・マゴメドシャリポフ(ロシア)
マイク・サンチアゴ(米国)

<女子バンタム級/5分3R>
タリタ・ジ・オリヴェイラ(ブラジル)
マリオン・ルノー(米国)

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