【Gladiator004】角田が渡部のRNCを凌ぎ、シングルを切り続けてバンタム級新王者に
【写真】非常に見応えのあるテイクダウンディフェンスを見せた角田 (C)MMAPLANET
13日(日)に和歌山市の和歌山ビッグウェーブで開催されたGladiator004。新体制以降、西日本のMMA界で特別な存在感を持つようになったグラジエイターにとって、3度目となる和歌山大会のレポート第4弾は、GLADIATORバンタム級王座決定戦の模様をお伝えしたい。
<GLADIATORバンタム級王座決定戦/5分3R>
角田成健(日本)
Def.3-0
渡部修斗(日本)
ケージ内で寒川慶一がベルトを返上し、始まったバンタム級王座決定戦。角田のローに渡部がダブルレッグを合わせて、即テイクダウンからバックに回り込む。そのまま両足をフックして、早くもRNCの態勢に入った渡部だが、角田はアゴを引き、ヒジを押し上げつつ前方に落としにかかる。
ケージによりかかるように立ち上がった角田に幾度となく、RNCクラッチに渡部が入る。パンチ&チョークを繰り返す渡部は背中をマットにつけて寝技に移行する。ヒジを押し上げつつ、脇を潜るように胸を合わせた角田が窮地を脱しトップを奪う。
渡部がハーフから上半身を起こしてシングルレッグでリバーサルを狙うと、角田はギロチンで受け止める。
頭を抜いた渡部はラバーガードにもパスを狙い、オモプラッタを切り抜ける。今度は角田がシングルを狙ったところで渡部がギロチンへ。頭を引き抜いた角田がパウンド、渡部のシングルにバックに回ろうとしたところで初回が終わった。
2R、角田の右を受けた渡部が遠いいちからダブルを仕掛けるも、スプロールされ再び左を受ける。またもテイクダウン狙いをカットされた渡部に、角田が右リードアッパー気味のパンチをヒットする。それでも渡辺はシングルレッグに出て角田の右足を振り上げて、ケージに押し込み、尻もちをつかせる。
スクランブルから角田はスイッチ、バックを譲らない渡部のハイクロッチ。角田はコブラで崩しに掛かるとクラッチに固執する渡部の体は腹ばいで伸びてしまう。角田はバックを狙い、引き込んだ渡部のバタフライガードを潰してハーフガードに。角田が渡部に背中をつかせてトップを取った状態でラウンド終了を迎えた。
最終回、すぐにシングルに出た渡部だが、角田はエルボーを頭部に打ち付ける。尻もちをつかされても角田のキムラクラッチから、スイッチでしのぐ。渡部は頭を下げてクラッチを続ける戦い方では、スタミナが持たない。足を入れ替えて手を伸ばす。
角田は右足を取られながらも、渡部の左肩に乗ってパンチを落としながらヒザを抜き、ついに離れることに成功する。
すぐに起き上がることができないほど疲弊した渡部は、ダブルからクリンチ。そしてヒザをボディに入れたところで試合が終わった。テイクダウンという手段で攻め続けていた渡部だが、切られても固執し続けパンチを被弾。最終的にトップを取り切れなかったことでイメージを悪くしたか、判定は3-0で角田に。
見応えのあるケージレスリングで、攻守を入れ替える動きを見せた角田が新バンタム級王者に輝いた。渡部がさらなる上を目指すには、テイクダウンを切られた際の攻撃手段の多様化が求められる。
■Gladiator004試合結果
<バンタム級/5分2R>
南出剛(日本)
Def.2R0分26秒by TKO
土肥“聖帝”潤(日本)
<GLADIATORフライ級王座決定戦/5分3R>
加マーク納(日本)
Def.3-0
NavE(日本)
<GLADIATORバンタム級王座決定戦/5分3R>
角田成健(日本)
Def.3-0
渡部修斗(日本)
<ウェルター級日韓対抗戦/5分2R>
レッツ豪太(日本)
Def.3-0
イ・ヒョンソク(韓国)
<ライトフライ級(※54.4キロ)/5分2R>
宮城友一(日本)
Def.2R3分30秒by RNC
ふじい☆ペリー(日本)
<68.1キロ契約/5分×2R>
岩田啓輔(日本)
Def.1R2分27秒by TKO
大道翔貴(日本)
<バンタム級日韓対抗戦/5分2R>
竹本啓哉(日本)
Def.2R4分09秒by横三角
ファン・ソンジュ(韓国)
<バンタム級/5分2R>
平田丈二(日本)
Def.3-0
林優作(日本)
<バンタム級/5分2R>
國頭武(日本)
Def.2R1分06秒by RNC
辻川力也(日本)
<ウェルター級/5分2R>
鈴木道場長(日本)
Def.3-0
別府敬祐(日本)
<バンタム級/5分2R>
チャッピー盛坪(日本)
Def.2-1
北崎拓実(日本)
<ストロー級/5分2R>
尾崎龍紀(日本)
Def.2-0
木村旬志(日本)
<バンタム級/5分2R>
瀧口脩生(日本)
Def.2R4分44秒by ギロチンチョーク
井口翔太(日本)