【JBJJF】全日本レビュー ─01─芝本&澤田クローズアウト。ライトフェザー級は橋本知之が制す
【写真】アジアもライトフェザー級に出場という話が伝わってくる橋本。嶋田裕太戦が実現するか(C)JBJJF
6日(日)、東京都大田区にある大森スポーツセンターで、第18回全日本ブラジリアン柔術選手権が開催された。文字通りにブラジリアン柔術の日本一を決める大会は、各階級で熱戦が展開。日本を代表するアダルト黒帯のトップランナーたちの激闘、第1回はライトフェザー級を中心にリポートする。
Text by Takao Matsui
【ルースター級】
アダルト黒帯ルースター級は、今年の世界選手権をケガで無念に欠場となり、今大会が復帰戦となる芝本幸司に注目が集まった。しかし、戸所誠哲が欠場。同門の澤田伸大と決勝で対戦することとなり、クローズアウト。芝本の優勝が決まった。
【ライトフェザー級】
14人のエントリーとなったアダルト黒帯ライトフェザー級は、今年の世界選手権ルースター級で3位入賞した橋本知之が軸となった。初戦で橋本は、澤田真琴と対戦。引き込みに成功した橋本は、三角絞めを仕掛ける。リバースの三角絞めから前三角絞めへ移行。これは澤田がディフェンスして逃げるが、橋本にアドバンテージ1。終盤にスイープでポイントを獲得した橋本が、そのまま逃げ切り準決勝へ進出。
さらに準決勝で橋本は、富田仁之、岡市尚士を下した山田秀之と対戦した。ダブルガードから立ち上がった橋本が、アドバンテージを先取。パスガードを狙いつつ、その後もアドバンテージを加算。山田は帯を握ってバックに回る動きをディフェンスしつつスイープをしたかに見えたが、これはポイント取り消しに。終盤、山田はアンクルホールドを極めにいって逆転を狙うも、橋本がこれを防いでアドバンテージ3差で勝利。順当に決勝進出を決めた。
反対側のブロックは、鍵山士門が際立つ強さを見せた。初戦の大西巧之戦は、スイープからバックに回り込み、2分02秒、送り襟絞めで一本勝ち。さらに鈴木恒太との準々決勝でも、2分15秒、同じく送り襟絞めで勝利を収めた。準決勝は優勝候補の一角、江端講平と激突。この試合はダブルガードの攻防が続き、膠着の減点が両者に与えられる。再びダブルガードの展開で先に立ち上がった鍵山が2ポイントを先取。ボトムの江端がスイープを決めて同点。終了間際に鍵山がスイープを決め返して4-2となり、難敵と見られていた江端を下した。
決勝は、橋本と鍵山の顔合わせとなる。2年前のジャパニーズ・ナショナル決勝と同じカードだ。鍵山にとってはリベンジ戦となるが、橋本は返り討ちを狙う。ダブルガードの攻防となり、立ち上がった鍵山がアドバンテージを先制。ボトムから右の袖と襟を握って崩しにかかる橋本。抱え上げた鍵山に、橋本はクローズドガードの体勢のまま袖車を仕掛けた。
これを防いだ鍵山に、バックをうかがいつつ橋本がスイープを決めてポイントを奪う。だが鍵山もスイープを返し、意地を見せる。バックに回り込んだ橋本は、ポジションをキープはできなかったがアドバンテージを獲得。ポイントとアドバンテージともに、2-2のイーブンに持ち込む。トップの鍵山はパスガードを狙い、チョークを仕掛けて勝負に出る。これを外した橋本は、バックに回り込みアドバンテージを奪うと、逃げる鍵山の足をロックしてアキレス腱固め。残り試合時間1秒で一本勝ちを奪って、優勝を決めた。
■第18回全日本ブラジリアン柔術選手権主なリザルト
【アダルト黒帯ルースター級】
優勝 芝本幸司 (トライフォース柔術アカデミー)
準優勝 澤田伸大 (トライフォース柔術アカデミー)
【アダルト黒帯ライトフェザー級】
優勝 橋本知之 (CARPE DIEM)
準優勝 鍵山士門 (デラヒーバジャパン)
3位 山田秀之 (トライフォース柔術アカデミー)
3位 江端講平 (BOHEMIANS)
【アダルト黒帯フェザー級】
優勝 ヴァンダレイ・タカサキ(IMPACTO JAPAN B.J.J)
準優勝 大塚博明 (PSBJJ Ogikubo)
3位 世羅智茂 (CARPE DIEM)
3位 八巻祐 (X-TREME EBINA)
【アダルト黒帯ライト級】
優勝 岩崎正寛 (CARPE DIEM)
準優勝 細川顕 (CARPE DIEM)
3位 高本裕和(高本道場)
3位 鄭允皓 (デラヒーバジャパン)
【アダルト黒帯ミドル級】
優勝 保坂大希 (ラグナロク柔術)
準優勝 出花崇太郎 (総合格闘技道場コブラ会)
3位 ヴィンク・タン(OVER LIMIT BJJ)
3位 新美吉太郎 (バッファローMMA)
【アダルト黒帯ミディアムヘビー級】
優勝 チャールズ・ガスパー(IMPACTO JAPAN B.J.J)
strong>3位 西本健治 (メフォーゼ柔術アカデミー)
3位 中村勇太(T-REX柔術アカデミー)
【アダルト黒帯ヘビー級】
優勝 櫻井健(ねわざワールド)
準優勝 森脇涼(総合格闘技道場コブラ会)
【アダルト黒帯ウルトラヘビー級】
優勝 禿川尊法 (パラエストラ)
準優勝 森本猛 (GROUND CORE)
【アダルト黒帯オープンクラス】
優勝 細川顕 (CARPE DIEM)
準優勝 中村勇太 (T-REX柔術アカデミー)
3位 高本裕和 (高本道場)
3位 櫻井健 (ねわざワールド)
【女子アダルト黒帯ライトフェザー級】
優勝 芝本さおり (トライフォース柔術アカデミー)
準優勝 エマ・ジオング(リバーサルジム新宿Me,We)
【団体成績】
優勝 カルペディエム
準優勝 リバーサルジム新宿Me,We
3位 トライフォース柔術アカデミー