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【RFC40】予選で勝利したナム・ウィチョルと再戦、トム・サントス「優勝賞金で車と家を買うんだ」

Tom Santos【写真】トーナメント戦として理不尽なダイレクトリマッチも、全てを受けていれて100ドルを目指すトム・サントス(C)MMAPLANET

15日(土・現地時間)、韓国ソウルのチャンチュン体育館で開催されるROAD FC 40において、ライト級100万ドルトーナメント本戦が開幕する。

4月の国際予選でUFCから帰還した前ロードFCライト級王者ナム・ウィチョルを相手に、2RでTKO勝ちしたトム・サントス。急遽代役出場が決まったサントスは、長旅の疲れも感じさせずしっかりと勝ち抜いた。

結果、トーナメント本戦ではキルギスの豪腕=ラファエル・フィジエフと対戦することが決まっていたが、そのフィジエフが拳を負傷し、対戦相手が前回勝利したナム・ウィチョルに変更された。

1度、しっかりと勝った相手とダイレクト・リマッチ。やや釈然としない初戦となるが、このアウェイの洗礼をどのようにサントスは捉えているのだろうか。


──再びナム・ウィチョルと戦うことになりました。この知らせを聞いた時、まずどのように思いましたか。

「もう一度ナム・ウィチョルと戦うことになっても、特に何とも思わなかったよ。もう勝っている相手だし、また勝てば良いだけなので。僕はチャンピオンになるためなら、誰とでも戦う。もちろん、トーナメントの予選に勝ったのにダイレクト・リマッチで戦うのは、気分は良くないよ。

ブラジル人がアジアで試合をするには20時間以上も飛行機で移動する必要がある。そして、誰も応援してくれないなかで試合をするのが当然なんだ。だから、そういうアウェイの逆境を力に変えて、勝つしかない。それがアウェイの洗礼を乗り越える手段だよ」

──では4月の試合後、これまでどのような調整をしてきましたか。

「トーナメントだから誰が次の相手になるか分からなかった。誰とでも良い試合ができるように、準備してきた。結果的にはリマッチになったけど、今までの練習期間で試合で使える技術をしっかりと掴めたような気がするから問題ないよ」

──では改めて、ナム・ウィチョルと対戦することで気を付けることはどこでしょうか。

「う~ん、リマッチになったけどまた違うファイターと戦うつもりで、新たな気持ちで臨むことかな。今回もチャンスを逃さず戦うだけ」

──次の試合では、同日に師匠のダニロ・ザノリニがHEATでキックの試合があり、セコンドに就くことができません。この影響はありますか。

「僕にも他の選手にも、多くのことを教えてくれたダニロのことをとても尊敬している。本当は今回も一緒に戦いたかった。ダニロもセコンドに就きたかったと言ってくれたよ。

試合当日、僕らはそれぞれの試合があって名古屋とソウルに離れているけど、共に戦い、一緒に勝利を手にするよ」

──トム・サントス選手はキックも含め、これまで日本でも戦ってきましたが、韓国と日本の違いを感じることはありましたか。

「日本と韓国というだけでなく、それぞれの国にはそれぞれの特色がある。ただし、僕はブラジル人として日本、そして韓国でも戦っているので、その多様な部分を受け入れ、尊重しながら戦っているよ。

ファイターの気質に関していえば、韓国人選手は勢い良く戦ってくる。日本人選手たちは分析しながら戦っているような感じかな」

──まだ5試合も残っていますが、100万ドルを意識することはありますか。

「うん、優勝して賞金を手にしたら車と家を買うんだ。それをまず考えた。100万ドルを獲得できたら、その賞金で買った車で自分のジムに通う。自分の車でジムに通うのが、僕の夢なんだ」

──今回の勝利は絶対として、今後、クォン・アソルとの最終決戦まで進むにあたり、最も手強いと意識している選手は誰になりますか。

「全員がライバルだよ、トーナメントでは。全員が倒すべき相手なので、特別に意識している選手はいないかな」

──同じブラジル人のホニ・トーレス、トニーニョ・フリアはUFCやBellatorで戦ってきたビッグネームです。対して、サントス選手は地道にキャリアを積んでここまできました。勝ち進めば、ブラジル人同士が戦うことも考えられます。同朋のスター選手へのライバル意識はありますか。

「いつか戦う日が来ると信じている。自分自身が満足のいく形で勝利を重ねていけば、最終的に彼らを乗り越えられるだろう。そして、最後にはチャンピオンという肩書きを手にしていたいね」

──再戦だからこそ、しっかりと勝たないと前回の勝利が意味をなくしてしまいます。今回はどのようなファイトを心掛けたいですか。

「言っているように、この試合でも勝つのは僕だよ。試合のために準備してきたことを全て出して戦う」

──では最後に日本のMMAファンに一言お願いします。

「僕を応援してくれている全てのファンに感謝している。持ちうる力の全てを使い、ベストを尽くして戦う。僕がトップになるチャンスを与えてくれた全ての人に感謝している」

■ 対戦カード

<Road FC無差別級選手権試合/5分3R+Ex1R>
[王者]マイティー・モー(米国)
[挑戦者]カン・ドングク(韓国)

<ライト級T1回戦/5分3R>
佐々木信治(日本)
アマチュシン・フーヘンフウ(モンゴル)

<ライト級T1回戦/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
トム・サントス(ブラジル)

<ライト級T1回戦/5分3R>
ホニ・トーレス(ブラジル)
エルヌール・アガエフ(ロシア)

<ライト級T1回戦/5分3R>
下石康太(日本)
パク・デソン(韓国)

<ライト級T1回戦/5分3R>
ムングントスズ・ナンディンエルデン(モンゴル)
トニーニョ・フリア(ブラジル)

<ライト級T1回戦/5分3R>
キム・チャンヒョン(韓国)
マンスール・ベルナウイ(フランス)

<ライト級T1回戦/5分3R>
シャミール・ザフロフ(ロシア)
レオ・クンツ(米国)

<ライト級T1回戦/5分3R>
バオ・インカン(中国)
レイドン・ロメロ(フィリピン)

<ミドル級/5分3R>
福田力(日本)
キム・フン(韓国)

<女子フライ級/5分2R>
ライカ(日本)
キム・ヘイン(韓国)

<ライト級Tリザーブマッチ/5分2R>
ジョン・ドゥジェ(韓国)
アレクサンダー・メレスコ(ロシア)

<ライト級Tリザーブマッチ/5分2R>
イ・ヒョンソク(韓国)
パク・へジン(韓国)

<ミドル級/5分2R>
イム・ドンファン(英国)
キム・ジフン(韓国)

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