【Black Combat RISE07】KO負け直前からの逆転、44歳ナム・ウィチョルが5年9カ月振りの勝ち名乗り
【写真】この諦めない気持ちは、凄まじい(C)GYO DUK LEE
<ライト級/5分3R>
ナム・ウィチョル(韓国)
Def.3R2分11秒by TKO
宮平守太郎(日本)
間合いを測る両者。ワンツーからスリーで前に出たナム・ウィチョルが、下がった宮平にダブルレッグを仕掛ける。切った宮平がボディロック&小外掛けでテイクダウンを狙うが、下にされる。差した腕が残っており、立ち上がった宮平だがケージに押し込まれる。押し込み返した宮平。何度か体を入れ替えたところで、レフェリーがブレイクを命じる。
再開後、すぐにナム・ウィチョルがテイクダウンを決める。宮平はアームロックで切り返し、胸を合わせると四つ組のクリンチ合戦に。ナム・ウィチョルは肩パンチ、ヒザを繰り出すが、再びブレイクに。宮平は右を当ててシングル、ボディロックに移行し櫓投げを決める。左足を抜き、シングルのレッグマウントを取った宮平がナム・ウィチョルに背中をつかせる。左のパンチを落とす宮平は最後にスクランブルを許したが、初回を取った。
2R、宮平は右から左をヒットさせ、クリンチへ。ボディにヒザを突き刺した宮平は、打撃勝負でもいけそうだがクリンチを続ける。レベルチェンジからシングルでリフトした宮原が、テイクダウンから足を絡まれながらもサイドバックでヒザを肩に入れる。
残り100秒でブレイクが掛かり、ナム・ウィチョルが左右のパンチを振るうも、宮平のパンチが勢いで上回りケージに詰まって腰が落ちる。足を止めての打ち合いで、空振りが増えた宮平は組みを選択した。ナム・ウィチョルが体を入れ替えて押し込み、シングルレッグへ。耐えた宮平が押し込み返して、ラウンド終了を迎えた。
最終回、ナム・ウィチョルがローから右ストレートを当てる。この一発で宮原は組みつき、引き込む。殴られながら立ち上がった宮平は、正対すると右を差し上げ腰に乗せる。ナム・ウィチョルはケージを掴んだように見えたが、レフェリーは流す。小外をすかされ、下になって殴られる宮平。何とか立ち上がるが、払い腰で投げられサイドバックからパンチを受ける。
サッカーボールキック狙いの隙に立ち上がった宮平に対し、ナム・ウィチョルがダブルレッグでテイクダウンを奪いサイドバックでパンチを続ける。亀で殴られる宮平、時間はまだ2分残っている。疲れ、ダメージがあるはずのナム・ウィチョルがパンチを止めない。動けない宮平を見て、レフェリーが試合を止めた。
あそこまで追い込みながら、右ストレートを被弾したことで一気にしぼんでしまった宮平。ここは諦めないで、戦い続けた44歳――5年9カ月振りに勝ち名乗りを受けたナム・ウィチョルを称えたい。