【Black Combat RISE07】体重超過のジョン・スミン、乾坤一擲の腕十字もアギシェバが大差の判定勝ち
【写真】完全謝罪モードのジョン・スミン。以前、駒杵のタイトルマッチの時は相手が計量失敗、ノンタイトルになったが勝敗はついていたが……レギュレーションが変わったのだろうか(C)GYO DUK LEE
<63.6キロ契約/5分3R>
アリョーナ・アギシェバ(ロシア)
Def.3-0:30-20.30-20.30-22
ジョン・スミン(韓国)
ジョン・スミンが1.6キロオーバーで、キャッチ戦。さらに1Rごとにジョン・スミンは、2Pの減点スタート。いえば、30-24からスタートしたうえで、アギシェバが勝利した場合のみ公式記録となる変則マッチに。そのアギシェバの頭が、ジョン・スミンの目の高さぐらいで身長差は大きい。
サウスポーのアギシェバが、右から左を当てていきなりダウンを奪う。パウンドを受けるジョン・スミンは腕十字から、三角絞めにとらえ右腕を伸ばす。一度は逃れたアギシェバは、相当にえぐいか角度に腕を折られながらも、ついに担いでエスケープに成功する。右足を抜いたアギシェバは、キムラを仕掛けるジョン・スミンのバックを取る。前方に落とされたアギシェバが、逆にキムラを狙う。
ジョン・スミンが腕を抜き、スクランブルでバックに回ると両足をフックしていく。手首を掴んで絞めを防ぐアギシェバが、ボディトライアングルのヒザを押し、後方にパンチを打っていく。ジョン・スミンの左腕を伸ばして耐えるアギシェバ。ジョン・スミンはステップオーバーから腕十字を仕掛けようとしたところで時間となった。
2R、右を当てたジョン・スミン。アギシェバも左を返し、インローを蹴る。左から右、左右のフックを連打したアギシェバに対し、組んだジョン・スミンがケージに押し込む。左を差して、体を入れ替えたアギシェバはシングルレッグでテイクダウンを決め、袈裟からサイドで抑える。
ジョン・スミンはケージキック&肩抜き後転から腕十字へ。胸を合わせたアギシェバは背後で足で挟まれた腕を抜き、トップを取り切る。ボディロックで背中をつかせにいくアギシェバが、レッグマウントでジョン・スミンをケージに押し込みパンチを入れる。やがて背中をついたジョン・スミンだが、ケージを背に立ち上がるも即倒される。シングルから立ち上がったジョン・スミンをケージに押し込んだアギシェバが、ダブルレッグで上を取り返し時間となった。
3R、スピニングバックキックを見せたジョン・スミンが、右を当てる。アギシェバは右ミドルのタイミングで組んで、ボディロックテイクダウン。マウント狙いも、ジョン・スミンが足を戻す。アギシェバが右足を抜いて、右のパンチを纏める。エビから足を戻したジョン・スミンがクローズドを取る。頭を胸につけてパンチを打つアギシェバが、鉄槌へ。ジョン・スミンは初回のようにハイガードから仕掛けることができない。
との残り2分半、アギシェバがパンチを落としているにも関わらず、かなり強引なブレイクが掛かる。アギシェバはすぐにシングルレッグでテイクダウンを奪うサイド、ニーインベリーで抑えて拳を落とす。必死にマウントは取らせないジョン・スミンだが、左目は大きく腫れあがっている。最後の10秒で立ち上がったアギシェバがローを蹴り、ジョン・スミンは立ち上がらず試合はタイムアップに。
結果は、アギシェバが大差の判定勝ちを手にし、ジョン・スミンは涙で試合後のインタビューに応えていた。