【UFC213】ロシアン・サブミッションマスター=オレイニク。40度目の一本勝ちをブラウンから奪う
<ヘビー級/5分3R>
アレクセイ・オレイニク(ロシア)
Def.2R3分44秒by RNC
トラヴィス・ブラウン(米国)
蹴りで間合い図るブラウンに対し、オレイニクが右ストレートを伸ばす。前進にヒザを合わされたオレイニクは、気にせず前にでて組み付く。ブラウンは首相撲からヒザ蹴り、離れてはなった左フックでオレイニクの動きが鈍る。それでもパンチを振るう左右のロングフックを入れたブラウンは、ダウンしたオレイニクにパウンドを入れて立ち上がる。攻め急がないブラウンに対し、オレイニクがパンチを続け逆に右を当ててダウンを奪う。
立ち上がり組んできたブラウンに首投げを仕掛けたオレイニク、スクランブルから再び投げを狙う。ブラウンは頭を抜いて離れるが、ボディにパンチを被弾する。ヒザをボディに入れたブラウンが左ハイ、続く蹴りを掴んだオレイニクはテイクダウンから一気にパスし、ネッククランクを狙う。背中を見せたブラウンの頭部に鉄槌、両足をフックして背中を伸ばさせるとRNCを狙ったオレイニクが初回を逆転で取った。
2R、首相撲のブラウンの腹を殴るオレイニクは右を狙う気配がプンプンしている。そこに左ハイを狙ったブラウンは首相撲にオレイニクを捉える。ヒザを受けながら、ボディを入れるオレイニクが、小手を決めて投げを仕掛ける。これを切り返し、後方にテイクダウンしたブラウンがトップを奪う。ここではブラウンが担ぎパスを決め、サイドへ。オレイニクは左腕を差して立ち上がると、シングルからバックを取り、自ら尻餅をついてグラウンドに持ち込む。
バックから上を狙ったオレイニクに対し、亀で動きが止まったブラウンはまたも両足のフックを許してしまう。横から抱き着くような足のフックのオレイニクが、アゴの上からの絞めていくと、何とこれでブラウンはタップ。発表はRNCだったが、ネッククランクにも見えたフィニッシュ。前回のエゼキエルチョークに続き、独特の極めを見せたオレイニクは、52勝目の40度目の一本勝ちを手にした。
「難しい試合だった。僕はレスラーで、パンチャーじゃないから。でも僕はパンチを恐れない。米国もロシアも国籍は関係ない。全てのファンに感謝している」と息を切らしながら勝者は話した。