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【Shooto】フライ級トップランカー対決を制したオニボウズ─02─「ちょっと厳しいと今は思います」

Ogikubo & Onibouzu【写真】試合後、ケージ内でチャンプ扇久保と対面した (C)KAORI SUGAWARA

6月25日(日)、プロフェッショナル修斗公式戦が大阪浪速区のエディオンアリーナで開催され、メインで覇弥斗に勝利したオニボウズ・インタビュー後編。

徹底したテイクダウン狙いを切り、判定勝ちを手にしたオニボウズはフライ級チャンピオン扇久保博正への対戦アピールも、『今やったら、正直負ける』と発言。この言葉の意味を尋ねた。
<オニボウズ・インタビューPart.01はコチラから>


──最後まで覇彌斗選手のテイクダウンを切り続ける展開が続きました。

「そうですね。途中で『ヒザも入る』っていうセコンドの声を聞いて『ヒザを狙おうかな』と、ちょっと相手が疲れてスクランブルでの立ち際が遅くなってたんで、そこに『追撃いこかな』ということは頭にありました」

──3Rにはそのヒザが2度ほど入ったようにも見えました。

「何となくですが、来るのは分かりました。毎回、試合に出ていく前に、やることを単語にして自分の中で繰り返しているんですけど、その中に触られたら『反応する』という感じの単語もあったんで、多分触られてからの反応も、早く出来たんかなあと思います」

──完勝といえる内容でしたが、何か課題も残りましたか。

「可能ならば僕からテイクダウンして寝かして、ヒジとか狙いたいかったですね。ヒジはまだ打ったことないんで」

──終盤も組み技勝負を仕掛けなかったのは、徹底して勝ちにいったからでしょうか。

「テイクダウンに自分からいくことは抵抗はありました。途中、僕のジャブが彼は見えてなかったんで、ジャブ入れてからテイクダウンしようかなって思うこともあったんですけど、向こうの動きも全部分かってきてたんで、無理にそんなリスクを冒す必要もないかなと。

でも、もっと強うならんと扇久保選手には勝てないと思いました。今日の覇弥斗選手みたいな感じではないですけど、大枠でみたらああいう感じの選手で、パワーはもっとあるし、経験も……。

経験が全然ちゃいますよね。僕なんかよりも上だし、やってきた相手も全然違う。多分、相当強いと思うんですよね。今回スパッと勝てんようだとちょっと厳しいと今は思います」

──では、ここから扇久保選手との対戦を目指し、どのようにご自身を上げて行きますか。

「今も真面目に練習に行っていますけど、これまで以上に集中せなあかんなという感じです。あと戦略とか立てるのはウチのジムの代表が結構得意なんで、そこは従おうと思います」

──戦略はいつもゴンズイ(北川純)代表が立てるのですか。

「ハイ。作戦を立ててくれて、相手の真似をしてくれるんですよ。僕は人の動きを見てどうこうとかあんまり研究できないし、向き合ってから雰囲気で理解するタイプなんで、代表はセコンドの時の声も通るし、完全に信頼し切ってます」

──ところで、扇久保選手には10月参戦が決定した中村優作選手も対戦要求をしていました。

「それ僕、知らんかったっス。そうなんですか?」

──ハイ。オニボウズ選手と中村選手の2人からマイクがあり、1度目の中村選手のマイクには反応がなく、オニボウズ選手の時に初めてケージインしました。

「実現……してくれるでしょう!! まあ、今年中にやれたら良いなくらいですけど、正直、僕の方が間に合うかなあ、どうかなあ……」

──扇久保選手への対戦要求をした2人で挑戦権を賭けて対戦する可能性もあるのではないかと思いますが。

「(中村選手と)やるとか気にしたことなかったすけど、まあ、相当強いっスね。あの踏み込みとか、見えへんのちゃうかなあ。しんどいですけど、やるしか無いですね。そうなったら(代表に)作戦立ててもらいます(笑)」

──いずれにしても、簡単な道ではないと?

「でも、僕がずっと目指してきたことなんで。アマチュアの時に格闘技を一番最初に見に行ったのが修斗で、大阪大会やったかなあ。『レベルがエライ高いなあ。ここに出られたら面白いやろなあ』と思うて。それから修斗でやらせてもらってきたんで、その中で一番上を獲りたい。目先の目標は修斗のチャンピオンになることです」

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