【Pancrase288】ケージに下がっても、鉄壁コントロール。上田がTSUNEを下す
<バンタム級/5分3R>
上田将勝(日本)
Def.3-0:30-26.30-27.30-27
TSUNE(日本)
サウスポー同士、TSUNEが左を見せると上田は左ローを蹴っていく。TSUNEは左を当てて、組みに来た上田をがぶる。上田はボディロック、足を束ねてバックを伺う。バックを取り切った上田はTSUNEを押し倒し、マットについた手を引き寄せて上を取り切る。サイドで抑え、エルボーを頭部に入れる上田は暴れるTSUNEを潰していく。TSUNEはハーフに戻すと、上田は足を抜きにいくも乗り過ぎか。テッポウでトップを取ったTSUNEは、上田のスイープも阻止――も初回は上田が3票を取った。
2R、スピニングバックフィストの空振りから、後ろに下がった上田。打撃の圧を掛けるTSUNEに遠い位置からシングルを仕掛け、切られてバックを許してしまう。それでも胸を合わせつつスクランブルに持ち込むと、上田はバックからボディロックでテイクダウンを奪い切る。サイドで抑えた上田が細かいパンチ、左腕を差して起き上がろうとしたTSUNEのバックへ。TSUNEの巻き込みを背中の後ろで左手を取って潰した上田はギロチンへ。そのまま固めた上田が、この回も取った。
最終回、左を振るって前に出てくるTSUNE、下がった上田のボディにヒザを入れる。ケージ際に追い込まれた上田は、組んでバックコントロール。上を取り、一気にマウントへ。サイドに回った上田はTSUNEのブリッジに、上四方へ移動する。サイドに戻り、肩固めをセットアップした上田が、逆側にスライドさせる。一度、大きく足を振り上げたTSUNEはマウント&肩固めを逃げるも、上田がパンチを集中させる。ワンフックでRNCを狙う上田の攻撃を防いだTSUNEが、前方に落としにかかる。
リスコントロールを支点にバックに回り切った上田はシングルアームRNCへ。しっかり肩を掴んで絞めていったが、ここはTSUNEが意地を見せてシングルを仕掛ける。腹固めの態勢で試合を終えた上田が、文句なしの判定勝ちを手にし世代交代を許さなかった。