【RFC39】ライト級T中国予選決勝に出場、バオ・インカン「相手の得意なところを潰す」
【写真】バオはこの1ヶ月間、減量方法を変え死ぬほど練習をしたと語り、中国代表の座の獲得に向け如何に真剣に取り組んできたかが窺えた(C)KAORI SUGAWARA
10日(土・現地時間)、韓国はソウルのチャンチュン体育館で開催されるロードFC39。同大会のプレリミ=Young Gunsでライト級100万ドルトーナメント中国予選の決勝戦が行われる。
本来、昨年11月の中国大会で勝利していたファン・ツェンユーとジュサンビエク・ハビティがクオリファイ・ファイナルを戦うべきだが、この両者はビザを取得出来ず、バオ・インカンとワン・ミンウーで決勝戦が行われることになった。バオ・インカンは内モンゴル出身で西安体育学院にあるシンドゥMMAクラブに所属し、中国国内の大会で実績を重ね現在の戦績は9勝3敗。2015年12月のロードにとって初の中国進出となったシャンタイ大会でムングントスズ・ナンディンエルデンと対戦し、判定3-0で敗れている。
中国予選決勝戦からの緊急参戦が決定したバオ・インカンに、試合への意気込みを語ってもらった。
──本計量を終えて調子はいかがでしょうか。
「調子は良いです。今回は減量の方法が合っていたのでスムーズにできました。以前は飲まず食わずで沢山汗を出して体重を作っていました。なので計量までに体が疲れすぎて堪らなかったです。
今回は所属しているシンドゥMMAクラブの責任者に減量方法を相談して、水分を摂りながら体重を落とすやり方に変えたんです。その人は選手がどういう風に減量をしたら良いかという論文を書いているので、言われた通りに実践したところ体調も良いですし、気持ち良く体重を作ることができました」
──日本ではまだ中国出身の選手のことがあまり知られていないので、まず、格闘技を始めたきっかけを教えてください。
「子供の頃はよく喧嘩をしたり、とにかく体を動かすことが好きでした。それに、勉強が出来ないとよく言われていたので、親から勧められて始めました」
──本格的にMMAを始めたのは?
「西安に来てから本格的にMMAを始めたので、3年になります。内モンゴルのチームで格闘技を始め、良い成績を残せたので瀋陽(シェンヤン)のチームに引き抜かれ、そこでも成績が良かったので西安(シーアン)のチームに送り出され、より強くなってきました。
2013年にCKFの国際大会で3度、2014年に1度ベルトを獲得しています。他にもいろんな大会でタイトルを手にしていますが、今年獲ったタイトルはまだありません」
──始めて3年ですか。それではこのライト級トーナメント中国予選に急遽参戦となった経緯を教えてください。
「コーチからオファーがあったと教えてもらいました。普段は打撃や足技、柔術、グラップリング、体幹トレーニングをしています。この試合に向けて1ヶ月間、普段よりも練習量を増やし、死ぬほど練習してきました。自分に自信もあるし、必ずこの試合で勝利を手にしなければならないです。
明日の試合はただの試合ではなく、国家の代表を決める試合です。僕はMMAを始めてから毎回『必ず相手を倒す』という覚悟で試合をしています。相手の得意なところを潰して自分の得意な展開にして、対戦相手が心底負けたと痛感できるような試合にします」
■RFC39計量結果
<Road FC女子アトム級王座決定戦/5分3R+Ex1R>
ハム・ソヒ : 48.4キロ
黒部三奈: 48.2キロ
<無差別級/5分3R>
ミョン・ヒョンマン: 116.9キロ
アオルコロ: 157.1キロ
<女子無差別級/5分2R>
世Ⅳ琥: 83.1キロ
チョン・ソンユ: 64.8キロ
<フライ級/5分3R>
ムン・ジェフン: 57.5キロ
朝倉海: 57.3キロ
<ライト級T最終予選/5分3R>
キム・スンヨン: 70.4キロ
ラファエル・フィジエフ: 70.3キロ
<無差別級/5分R>
シム・ユンジェ: 125.3キロ※シム・ゴンオから改名
キム・チャンヒ: 162.6キロ
<80キロ契約/5分3R>
チャ・インホ: 80.3キロ
ラ・インジェ: 80.4キロ
<フェザー級/5分2R>
キム・セヨン: 65.8キロ
イ・ジョンヨン: 66.0キロ
<ライト級T中国予選 /5分2R>
バオ・インカン: 70.1キロ
ワン・ミンユー: 69.6キロ
<女子アトム級/5分2R>
ホ・ユンハ: 49.7キロ→49.4キロ
荒井みか: 48.8キロ→48.5キロ
<バンタム級/5分2R>
キム・ヨング: 61.6キロ
ヤン・ジェウン: 61.4キロ
<ライト級/5分2R>
イム・ビョンハ: 70.4キロ
キム・ヨハン: 70.1キロ
<ウェルター級/5分2R>
スチュアート・グッチ: 77.4キロ
イ・ジンギュ: 77.1キロ