この星の格闘技を追いかける

【JBJJF】教えて、ハマジーニョ!! ─01─ Q:柔術の大会は誰でも出られるの?

Helio & Hamajinho【写真】JBJJF事務局長としてハマジーニョが、レギュレーション等の疑問にお答えする同企画。決して、誰かに脅かされて始まったわけじゃありません(笑) (C)MMAPLANT

連盟加盟選手、そしてブラジリアン柔術愛好家の人たちも、実はあんまり分かってない──そんな柔術連盟の疑問に、日本ブラジリアン柔術連盟(JBJJF)の浜島邦明事務局長が答える。題して、「教えてハマジーニョ」がスタート。その第1回は、出場選手の規定について説明してくれた。
text by Takao Matsui


――ブラジリアン柔術を始めたばかりの人が大会への出場を目指す場合、どのような規定がJBJJFではあるのでしょうか。

「まず当連盟の主催大会は、全日本ブラジリアン柔術選手権を除き、非加盟のアカデミーであってもほぼ大会への出場が可能となっています。ブラジリアン柔術を習っている選手ならば帯と体重のカテゴリーに分かれますが、誰でもエントリーができます。

各大会要項にオープンかどうか、エントリー可能なカテゴリーを明記していますので、チェックをしていただけますと分かるようになっています」

――ちなみに全日本ブラジリアン柔術選手権へのエントリー規定はどのようになっているのでしょうか。

「JBJJFへの団体登録と会員登録の二つが必要になってきます。これは、国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)の主催大会も同様です」

――団体に所属するだけではなく、連盟との会員登録も必要になるのですね。

「ブラジリアン柔術は、アカデミー間の移動が比較的自由になっていますので、身分を証明するためにも会員登録が必要になって来るんです。他ジャンルの選手や関係者から見ると特殊かもしれませんが、世界的にはこれが標準ですね。補足として紫帯以下は、どんな大会でもエントリーすることはできます」

――ほとんどの大会は、非登録でも参戦できるのですね。それは安心しました。JBJJFの中井祐樹会長が話していましたが、IBJJFから登録制度の変更要請があったようですね。

「はい。これまで日本では茶帯以上の代表者が新しくアカデミーを創設できたのですが、今年から黒帯以上になりました」

――それも世界的な流れでしょうか。

「黒帯しかアカデミーを創設できないことは、世界標準です。日本はIBJJFよりも先に組織ができていたため、優遇されていただけなんです。少し前までは、紫帯以上がアカデミー創設を認められていました。

少しずつ広まってからは、茶帯以上に変更されて、今回ようやく日本も世界標準になったというイメージですね。もちろん、すでに設立されたアカデミーが登録を外されることはありません。すべて今後の話です。

同様に帯の認定も、同じ組織内での授与が条件となりました。これまでは組織に関係なくアカデミー代表者が帯の認定をしてきましたが、組織内でないと認められません。これも世界標準なんですが、日本だけが特例でした」

――特例が認められていたとはいえ、それが外されると昇級・昇段が難しくなり、アカデミー創設に歯止めがかけられているようなイメージもあります。

「帯の取得に関しては、既存のアカデミーの支部になることや海外で認定を目指すことも可能です。実際に、そうして帯を上げて独立する方もいます。JBJJFに相談をしていただければ、その方に適した方法を一緒に考えられるように努力いたします」

PR
PR

関連記事

Movie