【Shooto】清水×征矢、ケージレスリングによる消耗戦がカギを握る?!
【写真】若手の台頭が目立つフライ級でタイトル戦線に生き残ることができるのかは清水か、征矢か(C)SUSTAIN
12日(金)に東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦。今大会では田丸匠や覇彌斗ら新世代ファイターの活躍が目立つフライ級戦線で元キング・オブ・パンクラシストの清水清隆と征矢貴による一戦が決まっている。
2011年4月に現役パンクラス王者として修斗公式戦に参戦した清水。それ以降はパンクラスで防衛戦を重ねながら、2冠を目指して修斗にも参戦を続けた。
しかし2015年は所属するTRIBE TOKYO M.M.Aの主催イベント「TTF CHALLENGE 04」で中村優作に敗れて、まさかの4連敗。パンクラス内で行われた王座査定試合でも敗れて、タイトルを返上する憂き目にあった。
その後、約9カ月間のインターバルを経て、昨年9月の「TTF CHALLENGE 06」で古間木崇宏に判定勝利。今年3月には修斗公式戦で大里洋志にKO勝利し、後楽園大会に連続参戦することになる。
一方の征矢は昨年のインフィニティリーグにエントリーするも、序盤のつまずきが響いて勝ち点を伸ばすことが出来ず。後半2試合は1RKO勝ちを含む2連勝を収めたが優勝には手が届かなかった。そんな両者による、タイトル戦線への浮上をかけた一戦になる。
清水と征矢のファイトスタイルは対照的だ。TRIBE TOKYO M.M.A加入後、打撃~テイクダウン~グライディングをミックスした戦い方を磨き、あらゆる攻撃方法で相手を混乱させてフィニッシュもしくはコントロールスタイルを身につけた。
対する征矢は一撃必殺の右ストレート&右フックを軸にプレッシャーをかけて、そこから試合をフィニッシュへ近づけていく。
対戦相手に合わせて攻撃方法をチョイスしながら戦うのが清水ならば、右ストレート・右フックという絶対的な武器で相手を自分の型に強引にはめてこんでしまうのが征矢だ。
試合は清水がどう征矢の強打を封じて試合を組み立てるか、征矢がどう右の強打を当てるかという展開が予想される。
その上で注目したいのが両者によるケージレスリングの攻防だ。征矢はインフィニティリーグでドローに終わった北原史寛戦では北原にロープまで押し込まれて、ロープ際でのテイクダウン&スクランブルの攻防に競り負けてポイントを失った。
清水としては組みついて一発でテイクダウンはとれなくても、そこからケージまで押し込んで征矢にケージを背負わせる時間を増やし、そこからケージレスリングまで持ち込めば、征矢の強打を封じると同時に勝機が見えてくる。
そのスクランブルの攻防においてもボディロックだけでなく、シングルやダブルレッグなどレスリング的な動きなど、テイクダウンに関しても様々なアプローチを総動員させて征矢を崩していきたいところだ。
一方の征矢としても仮にケージを背負う展開になっても、テイクダウン&トップキープを許さずに清水を消耗、疲弊させていけば、スタンドの展開に戻ったタイミングで、自分の強打を活かすことが出来る時間も増える。
テイクダウンを仕掛ける清水×テイクダウンを防ぐ征矢という攻防=ケージレスリングでの消耗戦で競り勝つことがポイントになるだろう。
■ 修斗対戦カード
<フェザー級/5分3R>
高橋遼伍(日本)
アーノルド・クエロ(フランス)
<フライ級/5分3R>
征矢貴(日本)
清水清隆(日本)
<ライト級/5分3R>
川名雄生(日本)
鈴木槙吾(日本)
<ジュニア修斗55キロ契約/4分1R>
有馬鉄太(日本)
内田滝琉(日本)
<バンタム級/5分3R>
魚井フルスイング(日本)
加藤惇(日本)
<ライト級/5分3R>
大尊伸光(日本)
木村孔明(日本)
<インフィニティリーグ2017フェザー級/5分2R>
内藤太尊(日本)
TOMA(日本)
<バンタム級/5分2R>
海下“DRAGON”竜太(日本)
榎本明(日本)
<新人王決定T2回戦バンタム級/5分2R>
よしずみ(日本)
Jセロウ若林(日本)
<バンタム級/5分2R>
本田良介(日本)
関口祐冬(日本)
<バンタム級/5分2R>
岩木 啓(日本)
大越崇弘(日本)