【WSOF→PFL】WSOF活動停止。Professional Fighters League発進、シーズン制はMMAに根付くのか????
【写真】WSOFで世界フェザー級王者となったアンドレ・ハリソンなども来年1月からのシーズンに参戦するのだろうか(C)WSOF
デイヴィット・ブランチ、マルロン・モラエス、ジャスティン・ゲイジーという3人=4階級の世界王者がUFCと契約し、プロモーションを離れたWSOFだが、3月18日のWSOF35を最後に同イベントは活動を停止している。
Professional Fighters Leagueという組織がWSOFを買収。ただしレイ・セフォーとカーロス・シルバのWSOF首脳はそれぞれファイティング・オペレーション、イベント・プロダクションの代表という形で新組織に残る。そして4月18日にはエグゼクティブ・チェアマンのラス・ラムジーより、PFLは来年1月から新フォーマットを用いることを発表されている。
そのフォーマットというのはシーズン制だ。バンタム級からヘビー級の7階級でレギュラーシーズンを戦い、各階級の上位ファイターが「win or go home」──つまりトーナメント戦のプレーオフに進む。そしてシーズン優勝ファイターには100万ドルが与えられ、PFLでは既に1000万ドルを用意しているとのこと。各階級の優勝者に100万ドル、計700万ドルがあてがわれ、残り300万ドルはレギュラーシーズンからプレーオフを戦ったファイターに分配されることになる。プレーオフが何人参加するなど詳細は発表されていないが、新フォーマットの煽り映像で8人参加のトーナメント枠がグラフィックで記されていた。
すでにWSOFのホームページは旧URLのままでPFLに移行され、過去映像などWSOF時代の映像もチェックできる状態で、WSOF最終興行でバンタム級王者ビクブラット・マゴメドフ、フェザー級王者アンドレ・ハリソン、ウェルター級王者ジョン・フィッチ、ヘビー級王者ブラゴイ・イワノフらに加え、ウェルター級のルースターには岡見勇信の名前も確認できる。
今後は6月30日、9月30日、10月14日、11月4日とイベントを開催し、2018年1月から10カ月かけてレギュラーシーズン&プレーオフが行われるというPFL。米国4大スポーツやメジャーリーグ・サッカー、Bellatorと提携したモータースポーツのNASCARなどもプレーオフ制を取り入れており、米国スポーツ・エンターテイメント業界の王道フォーマットを取り入れるPFLだが、果たして個人スポーツ&コンバットスポーツで機能するのか。また、何よりも魅力的は面子を集め、世に活動を認知させることができるかが問題となってくる。インベスターの資金は豊富でも、PR活動等に大いに問題点が見られたWSOFからPFLへプロモーションが変わり、円滑な活動が見られるか──が成功の鍵を握るころになるだろう。