韓国MMA界に衝撃。UFCファイターが八百長絡みの違法賭博に関与!!
【写真】韓国に関わらず「起こりえない」ことではない。裏社会との接触にはUFCも相当神経質になっている問題だ(C)MMAPLANET
19日(水・現地時間)、韓国MMA界に大激震が起こった。韓国の地上波局SBSが同国のMMAファイターが違法賭博に絡む、八百長未遂事件を起こし、それが元でブローカーから脅迫を受け警察に自首、現時点では参考人から被告となっているという。
今回のSBSの報道を受け、韓国で一斉にメディアがこの件を報じた。以下、MKスポーツがこの件を取り扱った記事の日本語訳となる。
「UFCでの勝敗操作に国内ファイターの犯罪容疑関与が認められた。
ソウル地方警察庁国際犯罪捜査チームが本日19日、本件該当選手を刑事立件したと報道。拘束のない参考人の身分であるが、出入国管理法第4条5項2号に基づいて出国禁止1カ月の申請もなされた。
MMAファイターAは八百長ブローカーから話を持ち掛けられ、一度は受諾したものの、該当試合のオッズの異常な動きを察知した米国本社から代理人を通じ、事前警告をし、同選手は八百長を翻した。ただし試合後からブローカーから身辺の脅威を続け受け、今回自首したものである。
Aは2015年11月28日に開かれたUFCファイトナイト79で30代前半の米国人選手を相手に戦った。 1〜3ラウンドのうち2つのラウンドでわざと劣勢となり、判定負けする計画だったという。
Aは自分が負けることへの報酬を前払いで受け取り、その半分を相手の勝利に賭けていた。
総合格闘技は公営のギャンブルの対象外であり、国民体育振興法第48条3項違反である。そして八百長に関しては業務妨害・詐欺罪が適用される」
このAと仮名で報じられているファイターは、かなりの確率でバン・テヒョンと思われる。2015年11月28日にソウルのオリンピック公園第一体育館で解散されたUFN79で判定勝ちした韓国人ファイターはハム・ソヒとバン・テヒョンの2選手。そして、オッズに異様な動きが見られたのが、バン・テヒョン×レオ・クンツの一戦だったからだ。
冒頭に記したように、記事内で参考人だったバン・テヒョンは既に被告の扱いを受け、彼を脅迫していたブローカーも出国禁止が命じられているという。
いずれにせよ、UFCではオッズに異様な動きがみられると八百長が疑われるという事実があることが、今回の件によって明らかとなった。プロモーションを含んだ組織絡みの八百長でなく、選手個人が八百長を試みた結果の国民体育振興法違反。八百長に関しては業務妨害・詐欺罪の未遂事件として裁きを受けることとなるのか。
なおMMAPLANETでは韓国人記者を通しKTT首脳にコンタクトを取っているが、今のところ返答はない状況だ。