【UFN79】ベンヘン、5分5Rのノンストップファイトに競り勝つ
<ウェルター級/5分5R>
ベンソン・ヘンダーソン(米国/7位※)
Def.2-1:49-46.48-47.47-48
ホルヘ・マスヴィダル(米国)
サウスポーでアウトローを蹴るベンヘンに対し、マスヴィダルはジャブを伸ばしてプレッシャーをかける。そこにワンツー、左ミドルを蹴るベンヘン。マスヴィダルも右ミドル・右ストレートを返す。ベンヘンの左ミドルを受けてマスヴィダルが左フック、ベンヘンは左ストレートを顔面とボディに打ち分けて右フックのカウンターを狙う。
右ミドルを蹴って前に出るマスヴィダル。ベンヘンがそこに右フックを合わせ、一瞬、マスヴィダルがバランスを崩したところでベンヘンがダブルレッグに入る。
ケージを背にしてそれを凌いだマスヴィダルは、距離を取ると右ミドルを蹴ってベンヘンを下がらせる。終了間際、ベンヘンも蹴り足を蹴ってテイクダウンを狙うが、マスヴィダルは倒れない。
2R、やはり右を蹴ってプレッシャーをかけるマスヴィダル。ベンヘンも左ミドルを蹴ってシングルでテイクダウンを狙うが、つぶしたマスヴィダルが鉄槌を落とす。ベンヘンが立ち上がると、マスヴィダルは一気にパンチをまとめる。四つ組の攻防ではケージに押し込むベンヘンがマスヴィダルの左腿にカカト落とし。
距離が開くと右ミドル・右ストレートで前に出るマスヴィダル、距離を取りながら左ストレート・右フックを返すベンソンという展開が続く。
残り1分を切ったところでベンソンがシングルレッグに入ると、マスヴィダルはフロントチョークを狙いつつ、ベンヘンの体を後方に返す。先に立ち上がったベンヘンはマスヴィダルをがぶり、頭部とボディにヒザ蹴りを入れる。
3R、ベンヘンは左ミドルを蹴り、左ストレートと右フックを見せつつ、ダブルレッグでケージに押し込む。ここでベンヘンがシングルレッグでテイクダウンを狙う時間が続くが、マスヴィダルもケージを背にして倒れない。ベンヘンのヒザ蹴りがローブローとなり、マスヴィダルにインターバルが与えられる。
再開後、マスヴィダルは右ミドルと右前蹴りで距離を取って右ストレート。ベンヘンも右のカウンターと左ストレートを狙うが、下がる時間が長い。
終了間際、マスヴィダルが右ミドルを二発。この二発目がサイドキックを蹴ろうとしたベンヘンの下腹部をとらえ、インターバルの後、ラウンド終了となった。
4R、ベンヘンは構えをスイッチしつつ、いきなり飛び込んで左右のヒジを振るう。マスヴィダルは変わらず右ミドルを蹴り、ベンヘンはシングルレッグで飛び込んでケージまで押し込む。ベンヘンは体を起こしてマスヴィダルの右足を持ったまま、マスヴィダルの左腿にカカト落としを連発する。
距離を取ったマスヴィダルは右ミドル・右ストレートで前進。組みついたベンヘンが外掛けでテイクダウンを奪いかけるが、マスヴィダルもそれを許さない。
一旦、距離が離れるとベンヘンのダブルレッグでマスヴィダルが尻餅。このままクリーンテイクダウンかと思われたがすぐにマスヴィダルが背中を見せて立ち上がりダブルレッグで組みつく。
ここでベンソンはアームロックを狙うが、マスヴィダルがトップキープ。ベンヘンはラバーガードでマスヴィダルの上体をタイトにとらえ、ケージを背にして立ち上がる。試合がスタンドに戻るとマスヴィダルがバックスピンキックを見せ、ベンヘンも二段飛びヒザで前に出る。
5R、ベンヘンがパンチで飛び込むフェイントからダブルレッグに入り、そのままケージへ落ち込む。ケージに背中を預けてそれを許さないマスヴィダルはベンヘンの首をキャッチしてフロントチョークを狙う。
この流れでマスヴィダルがベンヘンをがぶり、逆にダブルレッグでテイクダウンを仕掛けるが、ベンヘンも倒れない。離れたマスヴィダルは右ミドルを蹴り、ベンヘンはダブルレッグに入ってケージまでドライブ。そこからスクランブルの攻防になり、一瞬、ベンヘンがマウントを奪うも、マスヴィダルもキープは許さない。
ここで両者によるスクランブルの攻防が続くがサイドバックやがぶりで主導権を握るのはベンヘンだ。試合終了のブザーが鳴ると、両者ともに両手を挙げて自らの勝利をアピール。判定は2-1でベンヘンに凱歌が上がり、オクタゴンでチームメイトや家族とともに喜びを分かち合った。