【Bellator177】テイシェイラ、いつも通りの判定勝ちの流れも結果は違いヴェイケルに敗れる
<フェザー級/5分3R>
ダニエル・ヴェイケル(ドイツ)
Def.2-1:29-28.29-28.28-29
ジョン・テイシェイラ(ブラジル)
テイシェイラの右ローをキャッチしたヴェイケル。すぐに足を抜いたテイシェイラが右から左フックを振るう。さらに左から右を当てると、ヴェイケルがダウン。立ち上がったところにフック、ストレートを続けたテイシェイラは攻め急がない。前蹴りを入れ、ヴェイケルの前進に右を合わせようとする。続いて左ハイをガードの受けから蹴り、前に出てロングレンジのアッパーとプレッシャーを強める。
ヴェイケルも右を返すが、テイシェイラが重い右ローを蹴りこむ。フェイントを掛け合い、テイシェイラが右を狙うが距離が合わない。ヴェイケルが足を使い、そこまで終えなくなりつつあったテイシェイラだが初回を取った。
2R、右から左フック、右ローを入れたテイシェイラ。ローの蹴り合いからケージ中央で主導権争いが続く。互いにパンチを被弾しながらも引かない展開のなかで、テイシェイラがテイクダウンを狙ったがヴェイケルがスプロール。次の展開でテイシェイラが右をヒットさせる。左フックから右ミドルが届く踏み込みを見せるテイシェイラ、パンチがやや流れるようになってきたか。
それでもヴェイケルの方が手数も少なく、精度も低い。左を振るって踏み込んでテイシェイラの続く右がヴェイケルの顔面を捉える。ヴェイケルはテイクダウンを2度仕掛け、終盤にはケージにテイシェイラを追い込む。ここでテイシェイラがバランスを崩す。スタミナをロスしているなら、まだまだ勝負の行方は分からないなか最終回を迎えた。
3R、いきなりフックのラッシュを繰り出したテイシェイラ。右ローから左フックを振るって流れを譲らないよう前に出る。ヴェイケルはボディロックからテイクダウン狙いも、すぐに離れ右で打ち勝つ。自らのローでバランスを崩すテイシェイラは、かなり疲弊している。ここぞとばかりに右を当てて前に出るヴェイケルが、ワンツーを打ち込む。足を止めての打ち合い応じるテイシェイラに対し、ヴェイケルも2Rを挽回するために足を使うことはできない。
テイシェイラの距離での戦いになり、疲れ切っている相手をヴェイケルも捕まえきることができない。残り1分、ヴェイケルの右ハイがテイシェイラの顔面を掠める。終盤の接近戦を譲らなかったテイシェイラは、最後にマットに背中をつきかけたものの逃げ切りに成功しタイムアップを迎えた。
結果はスプリットとなり――なんと、ヴェイケルに凱歌が挙がった。疲れもダメージという判断だろうか。インパクト優先裁定基準も捉え方は十人十色。テイシェイラは課題を克服できていなかった……。