【Shooto】ストロー級次期挑戦者決定戦は『猿』決戦。一発を秘めた猿丸×トータルドミネイトの猿田
【写真】14勝7敗の猿丸と13勝7敗2分の猿田。タイトル奪取、更なる上を目指すために黒星の数は増やしたくない挑戦者決定戦となる (C)MMAPLANET
29日(日)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるプロ修斗公式戦。今大会より階級の名称をユニファイドに統一。さらにエルボー全面解禁となった修斗で世界ストロー級次期挑戦者決定戦として猿丸ジュンジと猿田洋祐の一戦が組まれている。
第5代王者・内藤のび太が王座返上。同門の飛鳥拳が王座決定戦で勝利して第6代王者として君臨しているストロー級。飛鳥への挑戦権をかけて、過去に4度の王座挑戦歴がある猿丸と階級転向前に世界戦を経験している猿田が拳を交えることになった。
シューティングジム横浜所属、ハードパンチャーの系譜を受け継ぐ猿丸は典型的な“倒されずに殴り勝つ”ストライカー。ストロー級離れした右の拳で対戦相手にプレッシャーをかけ、攻撃力で相手を下がらせてタックルの距離を中途半端なものにしてしまう。攻撃こそ最大の防御を地で行くファイトスタイルだ。
対する猿田は器械体操で培った身体能力・バランス感覚をフルに活かしたスタイルで、テイクダウンとグラウンドコントロールを軸に試合を組み立てる。そして相手をドミネイトしながらフィニッシュを狙うタイプだ。
猿丸が対戦相手によって戦い方を変えるのではなく、スタンドで打ち勝つスタイルを貫くタイプだけに、自ずと試合のポイントは猿田が猿田猿丸をテイクダウンできるかどうかになる。
ファイターとしての攻撃手段だけでいえば、明らかに猿田の方が上。テイクダウン&グラウンドコントロールを軸にしながらも、ダブルレッグと右フックの連携もスムーズで、スクランブルの攻防で首系サブミッションを見せながらがぶりを中心にコントロールする技術にも長けている。
テイクダウンそのものが決まらなくても、スクランブルの攻防に持ち込むことが出来れば、そこからは猿田がイニシアチブをとる展開になるだろう。
しかしストロー級ながら一撃で試合展開をひっくり返す攻撃力がある猿丸と一発勝負で向かい合うとなれば話は別だ。
序盤の攻防で猿丸がパンチのプレッシャーをかけて距離を支配して前に出ていけば、それだけで対戦相手はペースを崩していく。猿丸には攻撃手段の少なさをカバーする一発勝負における試合運びの上手さ=試合の流れを作る力がある。
猿丸の試合の流れを作る力×猿田の豊富な攻撃手段の競り合いでどちらかが勝るか。それがテイクダウンもしくはグラウンドゲームになるかどうかの鍵を握る一戦だ。
■プロ修斗対戦カード
<フェザー級/5分3R>
斎藤裕(日本)
マイク・グランディ(英国)
<修斗世界ストロー級次期挑戦者決定戦/5分3R>
猿丸ジュンジ(日本)
猿田洋祐(日本)
<フライ級/5分3R>
前田吉朗(日本)
覇彌斗(日本)
<フライ級/5分3R>
清水清隆(日本)
奇天烈(日本)
<修斗環太平洋バンタム級次期挑戦者決定戦/5分3R>
佐藤将光(日本)
祖根寿麻(日本)
<フェザー級/5分3R>
児山佳宏(日本)
青井人(日本)
<ライト級/5分3R>
山本勇気(日本)
ホン・ソンビン(韓国)