【Bellator170】最終回のピンチを乗り切り、加藤久輝がハレック・グレイシーに判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
加藤久輝(日本)
Def.3-0:30-27.29-28.29-28
ハレック・グレイシー(ブラジル)
ザ・グレイシーというべき関節蹴りを見せるハレック。加藤は踏み込んで左インローを蹴っていく。オーソのハレックがミドル、飛び蹴りを見せる。バランスを崩したハレックにアッパーを入れた離れた加藤は、左ローをもう一発入れる。独特のリズムで右ミドルを繰り出すハレックは組みに行かない。
思い切り右オーバーハンドを空振りしたハレック、不細工な後ろ回し蹴りを繰り出し組むタイミングを伺っているのか。加藤は待ちの態勢を崩さず、遠い距離で右を伸ばす。ハレックの前進に左を入れた加藤、ハレックは自らミドルから引き込むようにガードを取り即立ち上がる。加藤は鋭いローを続け、飛び込んで左のスーパーマンパンチ。崩れたハレックにパウンドの追撃をかけた加藤。対して、ハレックは足を取って寝技に持ち込もうとしたが、加藤は一気に離れて間合いを取り直した。
2R、やや近い距離から左ローを蹴っていく加藤は、じっくりと待ちの姿勢を貫く。左足を蹴られるハレックも、見るのみになってきた。ローを続ける加藤が自ら前に出るように。ハレックは加藤の左ミドルを回ってかわす。ここでレフェリーから攻めるように注意が入った直後に加藤は左を入れ、左ミドル。テイクダウン狙いかわして左ボディを突き刺す。飛び込んで左を当てた加藤がすぐに離れる。
ここまでハレックが組みに来ないのは、加藤としても想定外か。加藤のローを掴もうとして取れないハレックに加藤は左フックから左ハイを狙ったところで2Rが終了した。
最終回、加藤はここでも左ローから崩していく。右ローも見せるようになった加藤は前に出てきたハレックに左ヒザを突きあげる。ハレックも右を出して、前に出る。蹴りを見せ、右を振るって前に出てきたハレックがついに組みつくことに成功する。ケージを背にして耐える加藤は、小外掛けを潰していくがバックを取られそうになり、懸命にオーバーハンドで耐える。
こうなると後方への崩しを警戒したいが、逆に加藤は小手を決めて投げをうつ。崩れたハレックの立ち上がり際に前に出た加藤は蹴りにテイクダウンを合わされ、ついに寝技に持ち込まれる。クローズドガードの加藤、残り試合タイムは2分だ。加藤はハイガードで組み直し、クローズドに集中にする。右ヒザを臀部に押し付けてガードを割っていくハレックが、パスからマウントへ。
タイムアップまで50秒、懸命にしがみつく加藤が首を抱えるとハレックが十字を狙う。ここをボディロックで乗り切った加藤は、タイムアップ直後に高々と両手を挙げた。ジャッジ一人が30-27をつけ、加藤が3-0の判定勝ちを手にした。