【Bellator189】ンジョグア二に自分の距離で戦えず、加藤久輝はフルマークの判定で下る
<ミドル級/5分3R>
チディ・ンジョグアニ(オランダ)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
加藤久輝(日本)
ンジョグアニはオーソで構え、右前蹴りを軽く見せる。最初のローでンジョグアニを転がせた加藤は、引き続き左ローを繰り出す。ンジョグアニは右前蹴りを返し、加藤は前に出て左ローで再び倒すと、組んでケージに押し込む。自ら離れた加藤は前進を右前蹴りで止められフックを被弾した。
ローで奥足を蹴る加藤、構えを変えたンジョグアニが首相撲&ヒザ蹴りを突き上げる。ンジョグアニは右ハイ、ブロックした加藤に対して間合いを取り直す。右ミドルも防御した加藤がローから前に出る。右ジャブを当てたンジョグアニ、離れた加藤に右ハイを見せる。ンジョグアニはサウスポーに構えて加藤のローをかわす。オーソに戻して右ミドルを入れたンジョグアニが初回を取った。
2R、チディ・チャントのなかンジョグアニが右ミドル。加藤は飛び込むが、ンジョグアニが右を狙う。サウスポーから左ハイを狙ったンジョグアニに対し、加藤は左ローを返すが圧力を受けているか。スピニングバックフィストの空振り後に組み、これを切られた加藤から手を変えて距離を詰めようという試みが感じられる。
しかし、ンジョグアニが右ストレートをヒット、距離を詰めてヒザを繰り出す。劣勢の加藤はケージを背負うように。加藤が前に出るとサークリングで間合いを外すンジョグアニは、右ミドル。加藤は勢いのある踏み込みから左ローを入れる。加藤が前に出るとパンチと蹴りで突き放すンジョグアニ、アイポークを加藤がアピールしたところで2Rも終わった。
最終回開始前に左目のドクターチェックを受けた加藤は、ハンドボールパンチも前蹴りで止められる。さらにサイドキックを見せたンジョグアニは構えを小刻みに変える。バックブロー、ローで前に出る加藤に対し、ンジョグアニが左ローを走らせる。オーソから右の蹴り、さらにワンツーを繰り出すンジョグアニとの距離を加藤は詰めることができない。
ややドタバタとした感じで前に出る加藤をヒザ蹴りで突き放し、下がったところで左エルボーから右ストレートをンジョグアニが当てる。この右で尻餅をついた加藤はすぐに立ち上がり、蹴り足をキャッチしてドライブからダブルレッグへ。ここでンジョグアニがケージを掴んだと注意が入る。これは完全に倒れているところを反則で防いだので、減点が欲しいところだった。
再開後、態勢を整えたンジョグアニは離れた加藤に右と左ミドル、左ローに右ストレートを合わせる。残り10秒、懸命にンジョグアニを追いかける加藤だがここでタイムアップに。試合後は足を引きずる素振を見せたンジョグアニ、右足の甲を負傷しながら試合中にまるでそこを気付かせなかったンジョグアニこそ、勝者に相応しく加藤はフルマークで敗れた。