【Bellator167】手堅くリベンジ目指したコールドウェルが、ギロチン封じ込め次期挑戦権獲得
<バンタム級/5分3R>
ダリオン・コールドウェル(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ジョー・タイマングロ(グアム)
サウスポーのコールドウェルが左ミドルから、左フック。バランスを崩すも組みついていく。ギロチンを仕掛けたタイマングロだがパスをしたコールドウェルが頭を引き抜く。自らハーフに戻ったコールドウェルは左のパンチを落としていく。しっかりと抑えつつ、パウンドを落として削りに行くコールドウェル。枕で抑えられたタイマングロは、ロックダウンで組んでいることもあって立ち上がることはできない。
コールドウェルは細かいヒジを落とし、タイマングロは掌底を耳の辺りに放っていく。逆側にパスを狙うコールドウェルに対し、タイマングロはスクランブルに持ち込めずガードに徹する。パンチを落としたコールドウェルはラウンド終了間際に自ら立ち上がった。
2R、左の前蹴りを見せたコールドウェル。タイマングロの前進に距離を取り、シングルレッグへ。タイマングロはここもギロチンからスイープへ。ヒジを開いてクラッチをルーズにしたコールドウェルが頭を引き抜く。タイマングロのキムラ狙いを潰したコールドウェルは上体を起こして左のパウンドを落とし、再び頭をつけて右エルボーを入れる。腰を切ったタイマングロの腕十字狙いを防いだコールドウェル、ヒジを開いてのディフェンスだったので、スペースが広がらずタイマングロを立ち上がる機会を作ることができなかった。
残り1分でレフェリーがブレイクを命じると、間合いを作ったコールドウェルに対し怠慢グルが組んでいく。スプロールからシングルを仕掛けたコールドウェルに対し、タイマングロはペルヴィアンチョーク。ケージを蹴ったコールドウェルがエスケープに成功し、試合は最終回へ。
パンチを見せてテイクダウンに出たコールドウェル、タイマングロはガードでなくスクランブルに持ち込んでシングルレッグを仕掛ける。コールドウェルのキムラを潰してバックに回り、さらに両足をフックしたタイマングロだが、後方に尻持ちをついて寝技の展開に持ち込もうとしたときに、スペースを空けてしまう。
この瞬間に胸を合わせたコールドウェルがトップを奪い返す。足を一本抜いたコールドウェルに対し、逆ハーフのタイマングロがスイープを狙う。しかし、ひっくり返したいサイドにケージがある状況は如何ともしがたく、コールドウェルがトップをキープする。続いて担ぎパスからバックを取りにいくコールドウェル。
タイマングロが胸を合わせると、コールドウェルはボディロックからテイクダウンへ。姿勢を入れ替えたタイマングロは小外掛けでテイクダウン、背中をつけたコールドウェルはロールからシングルに出てスクランブルへ。両者が立ち上がったところでタイムアップとなり、コールドウェルがフルマークで手堅く判定勝ちを手にした。
「ジョーは本当にデンジャラスなんだ。トップゲームに徹して、プレッシャーを与えた」と勝者は語ると、ケージに上がったダンタスに「長い間、この時を待っていたんだ」と詰め寄る。対して王者ダンタスは「何も驚くことはないよ。勝つのは僕だ」と断言し、次期チャレンジャーと肩を組んでカメラのフレームに収まった。