【WSOF08】テイクダウンが終着点のMMAでヴィラが判定勝ち
<バンタム級/5分3R>
アレクシス・ヴィラ(キューバ)
Def.3-0:30-27, 29-28, 29-28
シデマウ・ホノリオ(ブラジル)
マイアミ在住のキューバン、42歳の元五輪レスラーのヴィラが軽快なステップから右ローを見せる。ホノリオと距離を取り、遠い位置から右を伸ばすヴィラだが、これは届かない。ホノリオも遠い距離から前蹴りを見せるぐらいで、静かな立ち上がりに。1分半を経過したところでヴィラがテイクダウンを試みるも、これも距離が遠すぎる。と、残り1分40分秒でホノリオの左フックにヴィラがダブルレッグを合せてテイクダウンを奪う。ガードから腕に絡みついたホノリオは、スペースを見つけて立ち上がる。ヴィラはローを連続で蹴り、シングルレッグでホノリオに尻餅をつかせる。
グラウンドに付き合うつもりのないヴィラは、自ら立ち上がってスタンドでホノリオを待ち受ける。起き上がったホノリオに飛び蹴りを繰り出すなど、精度は二の次の大きな動きの打撃と、テイクダウン2つでヴィラが試合をリードした。2R、1分半に渡りお見合いを続けた両者。ヴィラのフライングニーは距離が合わず、着地したところにローを受ける。パンチを振り回し距離を詰めたヴィラが、ダブルレッグでテイクダウンに成功する。ここでもすぐに立ち上がったヴィラは、ローを受けてバランスを崩す。距離を詰めて飛び蹴りを見せたヴィラは、ホノリオの蹴り足を掴むもテイクダウンはできない。攻防が少ないまま、試合は最終ラウンドへ。
2Rに続き、ローを蹴り込むホノリオ。テイクダウンを嫌がり、距離は遠いままだがヴィラのテイクダウンを防いで、蹴りを小刻みに入れている。と、ホノリオは自ら距離を詰めてヴィラの腕を取ると、引き込んでいく。ヴィラは当然、寝技には付き合わない。試合がスタンドに戻ると、ヴィラは続いてローを被弾する。さらにサイドキックで制空権を守るホノリオをヴィラは切り崩せない。組みに行く位置が遠く、バックステップしたホノリオのパンチや蹴りを受けるヴィラ。ホノリオが引き込んで寝技に誘うが、これも付き合わない。続くスタンドの展開でヴィラのダブルレッグに引き込んだホノリオ。ガードのなかにヴィラを入れる。ヴィラは正座状態で、寝技でも遠い位置から鉄槌やパンチを狙うヴィラ。ホノリオのヒールキックでスタンドに戻る。
直後にダブルレッグでテイクダウンを奪ったヴィラは、鉄槌を連打。ホノリオも足を絡ませていくが、ヴィラは立ち上がる。試合はそのままタイムアップとなり、ヴィラが判定勝ちを決めた。打撃を餌にテイクダウンでポイントを稼ぎ、テイクダウンが最終目標のようなヴィラのスタイルは、43歳という年齢も考えると、ここが精いっぱいという印象を残した。