【UFN101】殴られても切られても前へ。倒して殴ったケリーがカモージに判定勝ち
<ミドル級/5分3R>
ダニエル・ケリー(豪州)
Def.3-0:30-27.29-27.29-28.
クリス・カモージ(米国)
豪州柔道五輪代表4度のケリーが、柔術系MMAファイターのカモージと対戦。サウスポー同士の大切はカモージが右ジャブ、フックを伸ばす。ジャブを連続で入れるカモージに対し、ケリーは前に出るも回られジャブ、ワンツーを被弾する。自分のレンジで戦えないケリーはパンチを被弾し続け、自らのパンチは空振りを重ねる。
右フックを入れて軽快にステップを踏むカモージをケリーの左フックが捉える。カモージは慌てずステップを踏み右ジャブを伸ばし続ける。左フックを被弾しながら前に出て左ストレートを当てたケリーは、続く左でアゴを打ち抜く。たじろいだカモージはステップも弱まり、ケリーがケージに押し込んで細かいボディを連続で入れる。首相撲&ヒザ蹴りで離れたカモージを再びケリーの左が捉えるも、カモージは左エルボー一閃。
額を大きくカットしたケリーは組んでバックに回ると、前方にカモージを崩してRNCへ。ここでタイムアップとなり、ケリーの顔面は真っ赤に染まっていた。
2R、インターバル中の処置でも血が止まっていないケリーは前に出てクリンチからヒザ蹴り。離れたカモージに左を振るっていく。ケージにカモージをつめて小外掛けであっという間にテイクダウンを決めたケリーはハーフで抑えて、左のパンチを連打する。エルボーも交えるケリーに、激しい流血に見舞われ下になったカモージが返り血を浴びて顔が真っ赤になっている。
ケリーはパス狙いから上四方を取るとサイドに回ってヒザを脇腹に突き刺す。ケージを蹴ってなお、態勢を替えることができない強烈な抑えこみの洗礼を受けるカモージは、残り30秒で足を戻すことに施工したが立ち上がることはできずにラウンドを失った。
最終回、ケリーは左ストレートを当てて前へ。懸命にいなしたカモージが左に回り、左フックから右ジャブを打ち込む。打たれながら前に出るケリーだが、ケージにカモージを押し込むことができない。カモージは左フックをヒットさせジャブで距離を取ろうとする。
左フックで前にでて組みに行ったケリーをカモージは押し返して、回り込みながら離れる。右ジャブと左を打つカモージをひたすら追い続けるケリーの左がカモージを捉えるシーンも。ならばとカモージはスピーディな右ジャブを返していく。それでもケリーが根性の前進から組み付いて、組んで双手刈りを決める。
ガードのなかでパンチを連打し、パスからサイドを奪取したケリーは最後に亀のカモージにパンチを集中させタイムアップへ。結果、ブルファイト&テイクダウンのケリーが3-0の判定勝ちとなった。