【Grandslam05】加藤忠治→竹内幸司と対戦する鈴木淑徳<01>「頭で考えて練習するように」
【写真】新たな環境、HEARTSで「まだ燃え尽きていない」と汗をかく鈴木 (C)TAKUMI NAKAMURA
11月3日(木・祝)、東京都江東区ディファ有明で行われるGrandslam05で竹内幸司と対戦する鈴木淑徳。
当初、鈴木は加藤忠治の対戦相手としてマッチメークされていたが、加藤の負傷欠場(アキレス腱断裂)を受けて竹内との対戦に変更された。
大会HPでは「SNSでの歯に衣着せぬ発言も魅力の一つ」の「舌戦のファンタジスタ」と紹介される鈴木だが、今回のインタビューでは彼なりの“勝利”に対する執着心を語ってくれた。
――Grandslam05で竹内選手と対戦する鈴木選手です。試合に向けての調整は順調ですか。
「順調ですね。思った通りに進んでいる感じです」
――和術慧舟會HEARTSに所属を変えて今回が2戦目ですが、改めてパラエストラ松戸からHEARTSに移籍した理由を聞かせてもらえますか。
「一番は仕事の都合ですね。職場が変わったことで練習場所も変えようと思いました。自分は松戸で格闘技を始めて、松戸で10年以上やってきたし、決して松戸の練習に不満があったわけではないんですけど、自分のキャリアも終わりに近づいてきて、新たに環境を変えてやりたいと思いました」
――ずばり鈴木選手のキャリア・年齢で仕事が変わって…となると、現役を続けるかどうかを考えるタイミングでもあったと思います。
「僕は全然強くもないし、格闘技にすがりついて生きていく年齢でもないんですけど…。なんか偉そうな言い方かもしれませんが、まだ燃え尽きてないし、もうちょっと(格闘技を)やりたいという気持ちがあって、その中で『練習環境を変えてやってみたらどうなるんだろう?』と思って、今に至る感じですね」
――色んな選択肢があった中でHEARTSを選んだ理由は何だったのですか。
「HEARTSはレスラーが多いイメージがあって、一度、HEARTSの練習に参加する機会があったんですね。そしたらみんなすごく強くて、自分にとっていい練習が出来たので、ここに所属して練習してみたいと思いました」
――HEARTSで練習を始めて、どんな変化がありましたか。
「頭で考えて練習するようになりましたね。前まではスパーリングをたくさんやって、そこで満足して終わっていたんですけど、それではダメだなと思いました(苦笑)」
――HEARTS所属初戦となった7月の修斗での武田飛翔戦は判定負けという結果になってしまいましたが、あの試合にはどんな反省点がありましたか。
「フィジカルの面に問題があったかなと思います。作戦を実行する体力が不足していたというか。だから体力面の向上はもちろん、自分は局面局面の攻防で諦める傾向があるので、そこにもっとこだわりを持ってやるようにしています。
大沢さんからも『お前はすぐにあきらめる!』とダメ出しされますし(苦笑)、いい意味で大沢さんに目を光らせてもらっています」
――そして今大会では当初、加藤忠治選手との対戦が決まっていました。最初に加藤戦が決まった時の心境はいかがでしたか。
「僕でいいのかなって気持ちと嬉しい気持ちの半々でしたね。まさか自分がこういう相手とやることはないと思っていたので、自分とやってくれるんだなって。ただ加藤選手は僕でウォーミングアップしたかったんだろうし、それ以外にやる理由がないカードですよね」
――そういった立場・立ち位置での試合は感情的にならないですか。
「まあムカつくと言えばムカつきますし、実績・キャリアを考えれば僕がモルモット役なのは分かりますけど……その分、練習に身が入りましたよね。やってやる!と思いながら毎日過ごしていましたから」
――そんな中、加藤選手がアキレス腱断裂の負傷により欠場となってしまいました。加藤選手の欠場を聞いたときはどんな心境でしたか。
「何やってんだよって感じですよ。試合が決まった時に『鈴木選手が怪我をして試合直前にキャンセルになるか、不戦勝になるのが理想的』と言っていたら、お前がそれやってんじゃねえかっていう(苦笑)」
■Grandslam05対戦カード
<フライ級/5分3R>
伊藤盛一郎(日本)
内藤頌貴(日本)
<70.3キロ契約/5分2R+EXR>
竹内幸司(日本)
鈴木淑徳(日本)
<ライト級/5分3R>
山田哲也(日本)
チョ・ヨンジュン(韓国)
<ライト級/5分3R>
星野大介(日本)
クイントン・アレンサ(南アフリカ)
<ライト級/5分2R+EXR>
上田厚志(日本)
高橋了介(日本)
<バンタム級/5分2R+EXR>
論田愛空隆(日本)
平田純一(日本)
<ミドル級/5分2R+EXR>
YOSUKE(日本)
降矢浩希(日本)