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【Bodog】脱ジョーク団体、ボードッグのメインにヤギ男登場

2008.02.01

 (C) BodogFight昨年の今頃、数十人のファイターをコスタリカに招聘し1週間のTVレコーディング。ホジャー・グレイシーのMMAデビュー、ロシアでヒュードルを投入と、MMAワールドの話題を独占していたボードッグ・ファイト。

【写真】あごひげに特徴のあるトンプソン。ボードッグ世界ウェルター級王者だ (C) BodogFight

UFCのダナ・ホワイトに「ジョーク」と言われた活動内容は、その後、規模縮小、すっかり話題になることが少なくなってしまった。そのボードッグが昨年11月のモスクワ大会に引き続き、1日(金曜・現地時間)にラスベガス・スポーツセンターで大会を開催する。


昨夏以来、ストライクフォースやカナダの小プロモーションのスポンサー活動に重点を置いていたボードッグが、7ヶ月振りの米国内でのイベントに大会主催者として復活するわけだ。

とはいうものの、メインのボードッグ世界ウェルター級選手権試合にタッフンウッフ・プレゼンツとあるように、当大会はラスベガスで地道にMMAやグラップリングの大会を開催してきたタッフンウッフの協力で行われる。

そのタッフンウッフが提供するメインのウェルター級選手権試合では、先ごろEXCに活躍の場を移したエディ・アルバレスをTKOで下し王者となったニック・トンプソンがジョン・トローヤーの挑戦を受ける。

ザ・ゴート(ヤギ)の愛称を持つ、あごひげに特徴のあるトンプソン。MMAキャリアは、このタイトルマッチで44試合目となる。UFCでカロ・パリジャンに敗れて以来9連勝中で、その全ての試合がKO勝ちか一本勝ちというパーフェクト・レコードとなっている。

挑戦者のトローヤーは、キャリア8戦8勝で4つのKO勝ちと4つの一本勝ちという、こちらも正真正銘の完全記録の持ち主だ。ただし、アルバレスやダスティン・デネス、マーク・ウィアーら一線どころが揃っているトンプソンの対戦相手と比較すると、インディアナのフックンシュートでキャリアを重ねてきたトローヤーに勝ち星を献上してきた相手はいかにも役不足だ。

順当にみればトンプソンの王座防衛は堅いが、ボードッグ・ファイトのコミッショナー=ジェフ・オズボーンが手塩にかけて育ててきたトローヤーが勝利を掴むようなことがあれば、一気にボードッグのシンデレラ・ボーイ、新しいカリスマになる可能性も高い。

この他、これもフックンシュート出身の女子のニューフェース=キャスリン・ヤング×カリーナ・テイラー、スウェーデンの寝業師ディエゴ・ゴンザレス×来日経験もある中西部のベテラン=スティーブ・バーガーの一戦、そしてバンタム級の新鋭リトル・リトルエビル=もっと小さなジェンス・パルヴァーことチャド・ジョージが、リック・スクリートンと戦う一戦など、粒揃いのカードが揃っている。

特に注目はチャド・ジョージ。豪快なテイクダウン、ガードからの関節技、パスを狙いながらのダース・チョーク、何といってもパルヴァーそっくりの大きく腕が伸びて少し肩が開くストレートと、打・投・極を回転させるスタイルの持ち主。脚光を浴び始めたバンタム級だけに、今後の期待値も大きいファイターだ。

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