【ShoXC公開計量】カリスマ×天才の愛弟子、計量パス
北米MMAワールド、独走状態のズッファUFC&WEC連合の向こうをはるプロ・エリート系エリート・エクストリーム・コンバット(EXC)、2008年のスタートが東のベガス=アトランティックシティで切られる。
【写真】カリスマ=アルバレス、天才(BJ・ペン)の愛弟子=エヴァネス戦は激しい打撃戦になりそうだ (C) ProElite
ShoXCエリート・チャレンジャー・シリーズは、UFCで例えるならばUFCファイトナイトのような人材育成大会で、これまではカリフォルニアやミシシッピー州で行われてきたが、今回は念願の東部初進出、トランプ・タージマハル・ホテル&カジノで開催される。
その大切な大会で、EXCは活発なスカウティング活動の成果ともいえるエディ・アルバレスをメインイベンターに起用する。ボードッグ・ファイトのカリスマと呼ばれたアルバレスの全米ライブ中継デビュー=天才BJ・ペンの愛弟子ロス・エヴァネスとの一戦が、いよいよ25日(金・現時時間)に迫り、24日(木・同)にEXCライブイベント統括ゲーリー・ショウの古巣ニュージャージー州アスレチック・コミッションの立会いの下、公開計量が行われた。
今回165ポンドのキャッチ・ウェイトでエヴァネス戦に挑むアルバレスは、164・9ポンドで計量をパス、「エヴァネスとのファイトは僕が僕であることを思い起こさせてくれるだろう。全力を尽くして戦う」と、今回の試合が真っ向からの打撃戦になることを示唆している。
一方のエヴァネスも「ケージに入ったとき、物凄いブーイングが起こることは十分に予想している。でも、そんな観客たちも試合が終わるころには静まりかえるだろうね」と、アルバレスの地元フィラデルフィアから車で1時間のアトランティックシティでの試合について語る。
アルバレスにとって、EXCライト級(160ポンド、UFCなど他のプロモーションは155ポンド)戦線に名を連ねるための布石となる一戦は、激しい打ち合いになりそうだ。
セミファイナルに出場し、サム・モーガンと対戦するケージウォリアーズ英国ウェルター級王者ポール・デイリーは「モーガンはタフファイターとの試合は多いけど、タフファイトはあまり経験していない。まぁ、僕もタフファイトにならずKOで勝つよ。欧州では僕は知られているけど、米国のファンは僕を知らないから、ショータイムの中継を通して、ファンが喜ぶようなファイトがしたいね」と、昨年6月のストライクフォース以来の米国での試合にも余裕のコメントを残した。
ショータイムのライブ中継枠で行われるのは5試合。日本にも来日経験のあるバオ・クアーチな本来はフェザー級(145ポンド)のファイターだが、ボビー・マクマスターとの一戦は150ポンドの契約体重で行われる。「試合前に大口を叩くことは好きじゃない。マクマスターは良い相手。レスリングとパウンドが得意、つまり僕と同じスタイルだから、今からエキサイトしているよ」と、KOTCのライブ中継大会でフェザー級挑戦者決定戦への出場も決まっているクアーチ、勢いに乗る勝利がほしいところだ。
もう一人の注目株は、ハワイのロッキー・バルモアの異名を持つカラ・コロヘ・ホース。本来なら昨年12月にEXC世界ミドル級王者ロビー・ローラーが持つ、もう一つ持つベルトICONミドル級王座に挑戦予定だったが、この試合がローラーの負傷で延期され、ShoXCでフレドリック・ベレトン戦と戦うことになった。「全ての試合が大切で、みんながローラー戦のことばかり尋ねてくるけど、金曜の夜ことだけに集中しているよ」と、5戦4勝、KO率100パーセントのハードパンチャーは試合前の心境をこのように語っている。
このほかライブ中継枠内では、ジュリー・ケッジィー×トーニャ・エイヴィンガー戦、アンダーカード5試合が行われる。
■ShoXC対戦カードは下記の通り
ショータイムファイト
◆165ポンド契約
エディ・アルバレス(米国)
×ロス・エヴァネス(米国)
◆ウェルター級
ポール・デイリー(英国)
×サム・モーガン(米国)
◆150ポンド契約
ボビー・マクマスター(米国)
×バオ・クアーチ(米国)
◆女子140ポンド契約(3分×3R)
ジュリー・ケッジィー(米国)
×トーニャ・エイヴィンガー(米国)
アンダーカード
◆ウェルター級
ドリュー・プーゾン(米国)
×チャーリー・ブレネマン(米国)
◆140ポンド契約
ザック・モコフスキー(米国)
×ウィルソン・ヘイス(米国)
◆ライト級(160ポンド)
ジェイムス・ジョーンズ(米国)
×マーク・ゲットー(米国)
◆ミドル級
セルジオ・ヴィナグレ(米国)
×ブレット・ラインバーガー(米国)
◆ウェルター級
ジョー・シーリング(米国)
×マット・マコウスキー(米国)