【UFC204】攻勢目立つロバーツだが、打たれ脆さが玉にキズ。ペリーが殴り、蹴り勝つ
<ウェルター級/5分3R>
マイク・ペリー(米国)
Def.3R4分40秒by KO
ダニー・ロバーツ(英国)
ペリーがすぐに距離を詰めていき左フック、ロバーツは左ローから左ハイを放っていく。ペリーは左アウトサイドローを多用するが、真正面でガードがないのでこのローは危ない。ロバーツは後ろ足の左インサイドローを使い、左ミドルハイへ。続いてロバーツは左ストレートを2発入れる。それでも前に出るペリーが右ボディストレート、ロバーツは右クロスを入れる。首相撲からヒザ蹴りを突き上げたロバーツは、左から右ロー。ペリーは右フックから右ハイと前進を止めない。
ケージ際でヒザ蹴りから右フックを被弾したロバーツが、たまらずダブルレッグへ。これを切ったペリーがバックを伺うと、ロバーツは引き込んでガードへ。やや怖気ついた感のあるロバーツは、パンチを受けると嫌がりながらバックを譲る。それでもシングルから立ち上がったロバーツは左ミドルへ。そしてペリーの左ローに左ストレートを合わせる。それでもペリーの勢いは落ちず、左右のフックで前に出る。残り10秒で右アッパーを連続で受けたロバーツは打たれ脆さを露呈した初回となった。
2R、ロバーツが左ローから右フックを当てる。さらにワンツーを2度入れたロバーツ。左ハイを繰り出し、離れたロバーツは攻撃を貰わずに先制攻撃で試合の流れを戻したいということだろう。左ボディストレートも決めたロバーツだが、ペリーは首相撲からヒザ蹴りへ。蹴っては離れることを徹底してきたロバーツが左ミドルを決める。さらに左ハイから左フック、手数を緩めないロバーツだったが首相撲にとったところで右フックを被弾してバランスを崩す。
ここで前に出たペリーが右フック、テイクダウン狙いを切ってケージに押し込むと右アッパーにつなげる。一転、弱気の表情に変わるロバーツは右ミドルから左フックを受ける。それでもワンツーを続けて前に出るロバーツ。ペリーは右フックを空振りする。左を被弾する場面が増えたペリーも、初回のような勢いはなくなったか、左を2発受けた下がったペリー、しかしロバーツは左フックを被弾し、組みから下になってしまう。バックマウント、マウントの状態でエルボー、パンチを落としたペリーの最後の猛攻がロバーツの好印象を帳消しできたかどうか。
最終回、思い切り左から右を放つロバーツ。しかし、ペリーの右を受けて動きが止る。ケージの前で連打を被弾したロバーツに対し、ペリーも離れて息を整える。ロバーツは右から左を伸ばし、ペリーの顔面を打ち抜く。当たっている数はロバーツが多い。しかし、攻撃を受けて動きが止るのもロバーツ。この辺りをジャッジはどう判断するか。と、ロバーツの左でペリーの腰が落ちる。ここで組みにいったロバーツだが、押し返したペリーがヒザを入れて離れる。
ペリーも疲れが見え、動きが落ちたところでロバーツの左ハイが当たる。ローでバランスを崩すペリーだが、前に出て右フック。足がばたついたロバーツに右ヒザ、直後の右を打ち込むと、ロバーツは後方に倒れる。右手を大きく前に出して、止めてくれとアピールしているかのようなロバーツにパンチを続けたペリーが打たれ強さで勝利を手にした。