【ONE47】印象点を譲っても、前に出続けチャンスを逃さずRNC。内藤のび太、初防衛に成功
【写真】ボディロックからバックに回り込むと、ここからRNCへ。足のフックは後バージョンで極めた(C)ONE
<ONE世界ストロー級(※56.7キロ)級選手権試合/5分5R>
内藤のび太(日本)
Def.3R1分33秒by RNC
ジョシュア・パシオ(フィリピン)
前に出るのび太に対し、パッシオが左を狙う。離れたのび太にパッシオは、大振りの右オーバーハンド。続く右ローをのび太はかわして、左を見せる。パシオは右ミドルを入れ、のび太は左右に動きつつボディをかわして左を伸ばす。右オーバーハンドに組みに行ったのび太だが、パシオがスプロールする。続くシングルレッグもクラッチを組めず、離れるのび太。右を入れて組みにいくと、パシオは徹底して切っていく、後ろ回し蹴りを見せたパシオが蹴り足を掴んで右を狙うものび太が離れる。
直後のダブルも切られたのび太が、右を受けそうになる。ケージに押し込みたいのび太、しかし試合はケージ中央で続く。パシオはワンツーを見せ、のび太の右に右を返す。続くテイクダウン狙いをがぶったパシオがヒザを2発頭部に蹴り込む。立ち上がったのび太の左に、パシオが左を合わせ手優勢に。この一発で一瞬、腰が落ちたように見えたのび太に後ろ回し蹴りを放ったパシオは、テイクダウン狙いもまたも切って右オーバーハンド。左ジャブを2発当てたのび太だが、テイクダウンを一度も奪えず初回はパシオがリードした。
2R、スイッチを織り交ぜて前に出るのび太は、ここもシングルが決まらない。逆にパシオが勢いのある右ローを入れる。続く左オーバーハンドに対し、ついにのび太がテイクダウンを決める。立ち上がり切れなかったパシオはガードを取ると、のび太は右にパスを狙いつつ細かいパンチを入れる。クローズドに戻したパシオに内藤はボディから顔面にパンチを放つが、パシオは思った以上に足がきく。
ここで削りたいのび太だったが、ガードの中でエルボーと鉄槌を連打され蹴り上げから立ち上がられてしまった。すぐにのび太はテイクダウンを狙うが切られ、左の相打ちの後でパシオが左ミドルを決める。さらに間合いを取ったのび太にハイキックを放っていく。左を当てた内藤だが、パシオは右ローを返すと組み合いのなかでのび太も左ミドルを入れる。
残り25秒でシングルレッグを決めたのび太がエルボーを落とし、スクランブルのなかでバックへ。ここで2Rが終了。ラウンドのインパクトではパシオだが、のび太は削ることには成功したはずだ。
3R、組ませないようロー、ジャブ、フックを放つパシオに対し、のび太はシングルを切られる。足も使うパシオ、のび太は距離を詰めていくしかない。と、左にシングルを合わせたのび太がケージに押し込んでボディロックからバックへ。そのままRNCを仕掛けるとノーフックで十分の態勢に。寝技に持ち込無と同時に両足をフックし、直ちにタップを奪った。
「今までで一番嬉しいです。ありがとうございます。あれで負けたらしょうがないと思ってやりました。ベストファイトです」とタイトル初防衛に成功したのび太は語った。