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【HEAT38】HEAT初陣=宇良戦に向け、岸本泰昭<02>「短期間で僕のMMAは成長できた」

yasuaki-kishimoto【写真】3月の敗北から学んだ──岸本のMMAとは?(C)MMAPLANET

25日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT38で宇良健吾と対戦する岸本泰昭インタビュー後編。

DEEPライト級戦線で活躍してきた岸本は、宇良に北米系MMAのパイオニア的な見方をしつつも、絶対の自信を見せた。その自信のわけとは。

<岸本泰昭インタビューPart.01はコチラから>


──では、宇良健吾というファイターに対しては、どのような印象を持っていますか。

「僕の中ではずっと米国でやってきた人、そしてパンクラスのチャンピオンだったという印象が強いです。特にHEATの金網もそうですが、皆がUFC、UFCって注目するようになる前から、米国に住んで米国で戦ってきた。MMAを向こうでやってきたパイオニアのような選手だと思っています。

そして、パンクラスのチャンピオン。そういう部分で凄い人やと思いますが、選手としての怖さは感じていないです」

──おぉっ!! というのは?

「確かに打撃、ボクシングは上手いです。ボクシングで戦えば僕は宇良選手に勝てないでしょう。でも、これはMMAなので。ボクシングではないですし、ボクシングにはさせない。そういう部分で、僕の方が強いと思っています。MMAとして、トータルで優っているのは僕です。

僕はMMAとして寝技、テイクダウン、打撃をずっとやってきたので。トータルで僕は宇良選手に負けないです」

──MMAをやり抜く上で下石戦から学べたことはありましたか。

「あの試合では自分のやることを潰されました。間合いを潰されテイクダウンを取られたことも含め、自分の戦いができなかったです。そして寝技になると、ガツッと攻めてこない。バックに回って、それ以上はしないという感じで。そういうMMAを徹底して遂行されました。セコンドも含め、僕のことを凄く研究していたし。

しっかりとタイトに戦ってくるなら僕も手があった。それをどこかルーズにやる。なら、こっちがそのルーズさを潰そうとしたら、ガチッと固めてくる。こっちの動きを遮断して、とにかく付き合わない。付き合わないということは僕の良さを潰されたということになるし、それを15分間続けられました。

あの試合で、学んだことは多いです。あの試合があったからこそ、短期間で僕のMMAは成長できたと思っています。それを試合で見せたいです」

──それは一体、どのようなMMAでしょうか。

「う~ん、そこは試合を見てください……ということで。で、試合後に話を聞いてもらえれば(笑)」

──ハハハ。そのような試合を魅せてくれることを期待しています。

「HEATで戦うことを都落ちって捉える人もいると思います。でも、ストラッサー選手はパンクラスで王座を獲ることに拘るのではなくHEATで戦い、チャンピオンになり、1年間で4試合してUFCから声が掛かりました。

勿論、今の僕とは状況も違います。でも、HEATで戦うようになってから、その間の努力でストラッサー選手がどれだけ強くなったのか、僕が一番知っています。なので、僕もここで勝って何か劇的に変わるとかでなく、今後につなげるためにもしっかりとした試合をして、必ず勝ちます。

今後を考えるのは、宇良選手に勝ってからです。3月の負けから学び、成長した部分を見せて勝ちます」

──ありがとうございました。RIZINの裏で岸本選手と宇良選手がどのような試合をするのか楽しみにしています。

「ハイ。MMAとして純粋なミックストマーシャルアーツを戦います」

■HEAT38対戦カード

<HEATキックルール・ミドル級選手権試合/3分5R>
[王者] ダニロ・ザノリニ(ブラジル)
[挑戦者] ジン・シジュン(韓国)

<HEAT総合ルール・フライ級王座決定戦/5分5R>
春日井健士(日本)
キム・キュソン(韓国)

<HEATキックルール・ヘビー級選手権試合/3分5R>
[王者] プリンス・アリ(イラン)
[挑戦者] ムラット・エイガン(オランダ)

<HEAT総合ルール・バンタム級王座決定戦/5分5R>
祖根寿麻(日本)
赤尾セイジ(日本)

<総合ライトヘビー級/5分3R>
井上俊介(日本)
チョン・ダウン(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
チャオ志村(日本)
KAZUHO(日本)

<総合ライト級/5分3R>
岸本泰昭(日本)
宇良健吾(日本)

<キック63キロ契約/3分3R>
小川翔(日本)
NATUKI

<総合ライトヘビー級/5分3R>
ルーカス・タニ(ブラジル)
グァク・ユンソプ(韓国)

<キック・ライト級/3分3R>
般若HASHIMOTO(日本)
ヘンリー・セーハス(ボリビア)

<総合ライト級/5分3R>
ジャック・ベッカー(豪州)
玉木壽成(日本)

<NEW AGEキック・57キロ契約/3分2R>
鈴木万李弥(日本)
マリアナ・ヌーン(ブラジル)

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