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【Invicta FC19】王座防衛戦控える浜崎朱加<01> 「圧力はRENAちゃんに感じさせてもらっています」

ayaka-hamasaki【写真】「パーツは女の子」という意見に「カワイイですよね(笑)」と自画自賛する世界王者・浜崎朱加(C)MMAPLANET

23日(金・現地時間)、ミズーリ州カンザスシティのスコティッシュライト・テンプルで開催されるInvicta FC19「Maia vs Modafferi」で自らが持つInvicta FC世界アトム級王座2度目の防衛を行う浜崎朱加。

日本人として唯一の米国メジャープロモーションのチャンピオンはジン・ユ・フレイ戦を前にして、自らの寝技の進化と強豪ストライカーに対し、どのような意気込みで戦うかを何の気負いもなくリラックした雰囲気で語った。


──ジン・ユ・フレイ戦が1週間後に迫ってきました(※取材は9月16日)。現在の体調はいかがですか。

「それなりの追い込みは順調にできていて、これから月曜日に向こうへ行くまでは調整という感じです。軽く練習をします。体重も順調に落ちていて、もう3.5キロになっています」

──UFCではアトム級がないのでストロー級転向も視野に入れて体を大きくしていた浜崎選手ですが、アトム級での防衛戦が決まると、その辺りのトレーニングは一時期的にストップするのでしょうか。

「ウェイトもやっていたのですが、体重は普段は気にせず食べたいモノを食べていたら凄く太っちゃうんですよ(笑)。太るというか、それほど脂肪がつくわけじゃないのですが……。

あっ、それと股関節柔らかくなりましたよ(※といって、抑え込みの形を取り、ワニ歩きを実践する)」

──それは8月に専門誌の取材を兼ねてネクサセンスの植松直哉さんの指導を受けた際、股関節が固くスペースができるという指摘を受けて矯正してきたということですか。

「ハイ。もうずっと股関節を緩めるようストレッチしてきました。でも、ストレッチし過ぎて股関節が痛くなってしまって……。股関節を緩めたことで、腰に負担とかもないですし」

──なるほど、では出稽古の効果があったということですね。

「ハイ。バックチョークとか前は入れなかったのが、少~しだけ入れるようになりました(笑)。植松のところにはあれからもう一度、龍(澤田龍人)の受けで行かせてもらった時にも繰り返し、指導してもらいました。そこを頭に入れて練習してきました。

阿部(裕幸)さんも、どんどん習えっていうスタンスですし。まだ、全然モノにできたというレベルではないですけど、前よりは変っています。テイクダウン後の選択肢として、パスとバックがあるのは大きいです。

それと龍が植松さんのところで習うようになってから、バックチョークが凄くて。私は仕事もあるので、それほどいけないので今では龍に教えてもらっている感じです。お互い──強くなっていけるかなって。とにかく龍は凄く伸びています(※浜崎の言葉を裏付けるように澤田は19日のVTJ08でアンソニー・ドゥーをRNCで破った)。

バックの入り方は私がこれまで思っていたのとは違う方法があるということに気付きました。新しいことはドンドン覚えることができるなって感じです」

──もちろん、モノにするまで時間も要することもあると思いますが、そのような気付きのなかでフレイ戦を迎えます。

「あまり寝技をしている映像はないのですが、あの体つきを見ると相当パワーはあると思います。もちろんストライカーなんですけど……打撃はえぐいですし」

──……エリカ・チブルシオに勝った試合など見ていると、突き放す系の打撃を使っており、嫌なタイプではないかと。

「そうなんですよね。ストライカーに対する対策というのはそれほどしていなくて、出てきたところにテイクダウンを合わせるぐらいです。ガツガツ前に出てくる時もあるのですが、エリカと戦うときは突き放し系で入らせない。

きっとエリカが寝技系だからですよね。本来はガツガツ前に来てくれる方がテイクダウンに入りやすいですけど、エリカ戦の戦いをしてこられると嫌ですね。エリカも入り辛そうで最後の最後にテイクダウンできたような感じだったので。

『KO狙いなさいよ』って挑発したろかな(笑)。まぁ、寝技は警戒してくると思うので、こちらから上下散らして組み立てようと思います。今はRENAちゃんが練習に来てくれているので、オーソドックスですが圧力を感じさせてもらっていますし」

<この項、続く>

■Invicta FC19対戦カード

<Invicta FC暫定世界フライ級選手権試合/5分5R>
[王者]ジェニファー・マイア(ブラジル)
[挑戦者]ロクサン・モダフェリ(米国)

<Invicta FC世界アトム級選手権試合/5分5R>
[王者] 浜崎朱加(日本)
[挑戦者] ジン・ユ・フレイ(米国)

<バンタム級/5分3R>
アイリーン・アルダナ(メキシコ)
フェイス・ヴァン・ドゥイン(ニュジーランド)

<ストロー級/5分3R>
マンジット・コルカー(インド)
カリーヌ・メデイロス(ブラジル)

<ストロー級/5分3R>
ティファニー・ヴァンソースト(米国)
ケイリン・シュワンツ(米国)

<アトム級/5分3R>
ジュリア・ジョーンズ(米国)
ステファニー・スキナー(米国)

<フェザー級/5分3R>
アンバー・リーブロック(米国)
エイミー・コールマン(米国)

<ストロー級/5分3R>
アシュレイ・グリーンウェイ(米国)
スンナ・ダヴィッズドッティル(アイスランド)

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