【Pancrase280】超長身リルデシ・リマに挑む長身、室伏シンヤ 「基礎的な部分を重点的に練習してきた」
【写真】ストロー級としては室伏は十分に長身の部類に入るのだが…… (C)MMAPLANET
11日(日)、東京都江東区のディファ有明で開催されるPancrase280で、フライ級からストロー級に階級を下げてきたリルデシ・リマ・ディアスと対戦する元修斗世界王者の室伏シンヤ。
プロフィールでは公称182センチという──ストロー級では規格外過ぎるサイズを誇るリルデシはずばり難敵中の難敵だ。いかにこのロングリーチをかいくぐるかが勝負のポイントになる一戦へ、室伏はこれまでの自分に足りなかったフィジカル・体力面の強化と、ある男直伝の“隙間産業のテクニック”で臨むつもりだ。
まずは前回の敗北から、室伏が何を学んだかを訊き、リルデシ対策を尋ねた。
――Pancrase280でリルデシ・リマ・ディアスと対戦する室伏シンヤ選手です。大会が目前に迫ってきていますが、仕上がりはいかがですか。(取材日は9月2日)
「大きな怪我もなく順調に来ていますし、週明け月曜日までは追い込みの練習を続ける予定です。いいコンディションで試合を迎えられると思いますね」
――まず前回の試合から振り返っていただきたいのですが、3月のPancrase276では北方大地選手に判定負けという結果でした。あの試合にはどんな反省点があったのでしょうか。
「相手を舐めていたわけではないんですけど、前回負けてしまって自分もまだまだだな、と。なんと言えばいいんだろう……試合そのものの反省点もあるし、自分自身もっとやらなければいけないことがたくさんあると思いました」
――ポジティブに考えて自分には伸びしろはまだある、と。
「僕もキャリアを積んできて、技術的な伸びしろはそれほどあるわけではないと思うし、ある程度、突き詰めてきたところはあると思います。そうなると僕に足りないのは地力の部分で、実際に前回の試合でもトップキープされてそれを挽回できませんでした。
3R持つ体力やスタミナがあれば、という試合だったと思うので、そこを踏まえてベースとなる基礎的な部分を重点的に練習を積んできました」
――具体的に言うとフィジカルや体力的な部分の底上げですか。
「そうですね。ウエイト的なものも増やしましたし、今まではほぼ減量なしで戦っていましたが、今回は少し減量して試合することになります。見た目的には分からないかもしれないですけど(笑)。
あと練習面でいえば今回の相手とはリーチ差があるので、自分よりも背が大きい相手とスパーリングを続けてきました。その中でマモルさんとも練習させてもらって、マモルさんは背が大きなタイプではないですが、色々と細かい技術を指導していただいています」
――室伏選手のコメントにもあったようにリルデシはストロー級にも関わらず182センチという規格外といってもいい長身の選手です。室伏選手も170センチとこの階級では背が高い方ですが、これまで自分より大きい相手と試合することはなかったですよね。
「はい。僕と同じくらいの身長の相手はいましたが、10センチ以上も大きな相手というのは今回が初めてです(苦笑)。なので、まずはどう相手との距離感をアジャストするかが重要で、相手の距離に飲まれないように気をつけています」
――客観的に見ると今まで室伏選手にとってアドバンテージだったリーチやサイズの大きさが通用しない相手なので、戦い方そのものを変える必要がありますよね。
「なので遠い間合いでどう戦えばいいかを練習してきました。テイクダウン一つとっても、組んでから倒すテイクダウンと間合いが遠い相手に対するテイクダウンでは違うと思うんですね。
そういう部分では3月に安永有希選手がリルデシを攻略しているので、あの試合で参考になることは多かったです」
<この項、続く>
■Pancrase280対戦カード
<フライ級/3分3R>
小川徹(日本)
中村龍之(日本)
<ストロー級/3分3R>
伊藤夏海(日本)
前山哲兵(日本)
<ネオブラッドT決勝戦ライト級/3分3R>
ベン・ブッカン(英国)
小林裕(日本)
<ネオブラッドT決勝戦フェザー級/3分3R>
鈴木琢仁(日本)
木村一成(日本)
<ネオブラッドT決勝戦バンタム級/3分3R>
河村泰博(日本)
藤野敦史(日本)
<ネオブラッドT決勝戦フライ級/3分3R>
若松佑弥(日本)
田中千久(日本)
<ネオブラッドT決勝戦ストロー級/3分3R>
児玉勇也(日本)
高島俊哉(日本)
<ライト級K.O.P.T./5分5R>
[王者] 徳留一樹(日本)
[挑戦者] 久米鷹介(日本)
<ストロー級/5分3R>
室伏シンヤ(日本)
リルデシ・リマ・ディアス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
牛久絢太郎(日本)
松嶋こよみ(日本)
<フライ級/5分3R>
山﨑悠輝(日本)
矢地祐介(日本)
<ライト級/5分3R>
石川英司(日本)
アレッサンドロ・マルティンス(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
中原由貴(日本)
横山恭典(日本)
<フェザー級/5分3R>
ユータ&ロック(日本)
ワンダーソン・ドスサントス(ブラジル)
<ライト級/3分3R>
林源平(日本)
網潤太郎(日本)
<バンタム級/3分3R>
蓮實光(日本)
山口亮(日本)
<ウェルター級/3分3R>
中村勇太(日本)
阿部大治(日本)