【写真】室伏が修斗の王者であったことを、より砂辺が重視しているように感じられたが、それがパンクラスへの想いの深さに通じるのだろう(C)PANCRASE

5日（金）、東京都新宿区のパンクラス事業本部で4月15日（日）に東京都江東区の新木場スタジオコーストで開催されるPancrase295で、ストロー級KOPTを戦うチャンピオン砂辺光久とチャレンジャー室伏シンヤの間で調印式が行われた。

まず室伏から「現段階で砂辺選手に勝てるのは、僕しかいないと思っています。しっかりと連勝記録を止めチャンピオンになれるよう頑張ります」という抱負が聞かれ、対して砂辺光が「いよいよ来たなという感じですかね」と話したところで質疑応答へ。両者が、対戦相手を前にして何を話したかをお届けしたい（要約）。

──お互いに相手の長所、自身のアドバンテージはどこだと思いますか。

室伏　砂辺選手は凄く嗅覚に優れた選手で、フィニッシュ力が高いので打撃でもKOできますし、一本もしっかり取ることができます。フルラウンドを戦って勝ち抜くこともできるので、そういったところは凄く尊敬できます。自分はどちらかといえば寝技の選手ですが、打撃も最近はパワーアップしているので噛み合う試合ができると思います。

砂辺　寝技だけかと思ったら、そんなことはなく打撃も上手だし、最高の相手ではないですか。

──砂辺選手はどこが室伏選手より上回っていると思いますか。

砂辺　愚問ですよ、パンクラス愛ですよ。ハイ。

前々回、ZSTの元チャンピオン八田（亮）選手とパンクラスで戦わせていただいて、今回は元修斗のチャンピオンとパンクラスのリングで戦える。チャンピオンになった時期が室伏選手と一緒で、そういう意味でも自分には気になっていたし、パンクラスに室伏選手が上がるとなった時に『おお、いよいよ来たな』という。

自分はパンクラスに拘っているので、ZSTに行くとか修斗に行くのではなく、パンクラスで元ではありますが、他団体のチャンピオンと試合をしてパンクラスの強さを証明することが、今のところできているので、今回も同じように……ですね。パンクラスのチャンピオンを強いと証明する結果を創ります。

──室伏選手は元修斗のチャンピオンで、パンクラスで王座に挑戦することに関してどう考えていますか。

室伏　意識していないといったら嘘になりますが、パンクラスで戦うようになって5戦目。パンクラシストにとして砂辺選手に全ての力をぶつけて挑みたいと思います。

──RIZINでキック出場、悔しい想いや得たモノは何でしたか。

砂辺　単純に砂辺光久を知らない人に知ってもらう機会になりました。砂辺って何者だと調べてもらった時に、パンクラスを知ってもらおうと思っていたので。応援してくれる方が増えました。それは地上波、大晦日、RIZINの効果が出ていると思います。別に自分が目指すパンクラス王への遠回りとも思っていないし、逆に近づけたと思います。パンクラスに還元できると思って戦ったので、少しでも注目されることになったのではないかと思っています。

──チャンピオンが他イベントのリングで、他のルールで負けたことをどう思っていますか。

室伏　階級のルールも違うので、自分のなかでは意識していないです。

──今回の試合、キーポイントをどこになるでしょうか。

室伏　いかに自分の戦いに持っていけるのか。騙し合いのなかで、良いポジション、良い攻撃を当てることがポイントだと思います。

砂辺　執着じゃないですか。この試合に勝つ、執着。

──修斗時代から砂辺選手のことを意識したことはありますか。

室伏　他団体で同じ階級ができた時から意識していました。映像では何度か、砂辺選手の試合も拝見していましたし。

──対策、秘策はありますか。

室伏　……。対策とか秘策……、もちろん研究はしていますが、セコンドと意志の疎通をしっかりして、その都度修正しながら戦えたらと思います。

──室伏選手は過去に対戦してきた相手のなかで、どれぐらいの位置にいると考えていますか。

砂辺　最高の相手だと思いますよ。修斗にいる時から見ていて、この選手は強いなぁと……ノッポのヤツ（リルデシ・リマ）に勝った時は凄いなって思ったし、ハイ。すぐに上がって来るだろうなと。一度、北方（大地）選手に負けているんですけど、強さが落ちているわけではなく、常に強くなっているので。過去最高の相手だと思っています。

──室伏選手、今の言葉は受けて一言お願いします。

室伏　光栄です。そのうえで、僕が勝ってベルトを手にしたいと思います。

──5分5R、厳しい試合になると思いますが、互いに想うところのフィニッシュシーンを教えてください。

室伏　一本でしっかりと勝ちたいと思います。

砂辺　一本でもKOでも何でも良いので、アイツより早く仕留めたいと思います。

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