【ONE46】タイトル挑戦経験のあるブライアンに勝ったスッバ、フライ級トップ戦線に
<フライ級(※61.2キロ)/5分3R>
ジアーニ・スッバ(マレーシア)
Def.3-0
ヤゴ・ブライアン(ブラジル)
ソルトレイクシティで育ったマレーシア人ファイターのスッバ。タイトル挑戦経験のあるノヴァウニオン所属ブライアンとビッグファイトに臨む。左ジャブから右ローを走らせるスッバ。ブライアンもローを返す。リーチで優るスッバ、身長も10センチ高い。それでもブライアンは右から左、続いて右フックを踏み込んで放っていく。
スッバの飛びヒザは距離が合わず、直後のローが急所に入る。再開後、左ハイと左ローを蹴っていくスッバだが、プレッシャーを掛けているのはブライアン。左フックから強烈な右ハイをガードの上から放っていく。スッバもハイキックを返し、左ミドルを入れる。それでも前に出るブライアンが左アッパーを伸ばし、組んでいく。スッバは右エルボーを入れて離れると、スイッチを織り交ぜて飛び蹴りなどトリッキーな動きも見せる。蹴り技を多用するスッバとの距離を詰め切れないブライアンは、ヒザ蹴りと左ミドルをボディに受けた。
2R、左右のフックとローで前に出るブライアンに対し、スッバは左ミドルハイを蹴っていく。続く左ハイでブライアンが右目尻をカット。続いて右ハイを入れたスッバは後ろ回し蹴りと、この回もブライアンの前進を防いでいく。デェダムロンと対戦した時も、組まずに打撃戦に拘り敗れたブライアンは、スッバ相手にも組み技は見せない。
ブライアンはスッバの蹴りで突き放され、ならばと飛び込んでもバックステップでかわされる展開が続く。ブライアンもフィニシュを予感される力強い攻撃はないが、とにかくブライアンの距離で戦わせず試合は最終回へ。
3R、前に出て、パンチを振るうブライアンだが、クリーンヒットはない。と右を伸ばしてダブルレッグを仕掛けて、ケージにスッバを押し込む。ブライアンは小外掛けでテイクダウンに成功すると、ハーフから立ち上がろうとしたスッバの顔面にヒザを入れる。顔面にニーを打ち付けられながら立ち上がったスッバは、続くダブルレッグは金網を背にして耐える。
残り2分、シングルに移行したブライアンの顔面に右のパンチを入れるスッバ。金網際にステイすることで、残り時間が少なくなるなど、ブライアンは試合運びがどうにも稚拙だ。細かい左のパンチを入れるも、ブライアンはテイクダウンを奪うことはできない。このまま試合はタイムアップとなり、スッバが3-0で判定勝ちを収め──ONEフライ級トップ戦線に浮上した。