【ONE46】ヒザが急所へ……。流れが変り、水野はガルバォンに敗れる
<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
ジルベウト・ガルバォン(ブラジル)
Def.3-0
水野竜也(日本)
一時代前のMMAファイターのようなマッチョなガルバォンが左右のフックから組んで水野のバックへ。後方からパンチを入れたガルバォンに対し、水野はキムラロック。腕を抜いたガルバォンはシングルからバックに再び回って、そのまま寝技に持ち込む。バックマウントと取られた水野だが、すぐに胸を合わせてトップを取り返す。逆に水野は立ち上がったガルバォンのバックに飛び乗って、バックマウントへ。
ガルバォンは腰を上げて前方に水野を落とし、今後は水野がバックを譲る。ここでレフェリーはブレイクを命じる。距離を取る水野は左ヒザ、かまわずガルバォンが左右のフックを振り回す。と、ガルバォンが後方に崩れ、水野はパウンドを入れる。立ち上がったガルバォンは、左ヒザを受け──これが急所だとアピールする。ガスアウトを誤魔化しているようにも感じられるが……再開後、水野のヒザにもガルバォンはフックを振るう。
水野もヒザを返し、ガルバォンのパンチは流れるように。引き続き左ヒザを有効に使う水野が左ストレートへ。今度は指が入ったとアピールするガルバォンだが、これはレフェリーが流す。水野に2度パンチが当たるも、既に序盤の勢いはなくなっており、水野は耐えどきを耐えきったか。
2R、序盤の勢いに気を付けたい水野。体を振ってパンチを伸ばすガルバォンに対し、水野は左ハイもわずかに届かない。しかし、左ヒザを入れた水野は続くヒザ蹴りを急所に入れてしまう。この一発でガルバォンはキャンバスに倒れ込む。5分のインターバルを置き、試合再開に応じたガルバォンの右が水野の顔面に届く。
続いて右を入れたガルバォンは、スタミナを回復したかのようにパンチを振るう。水野は引き続きボディに左ヒザを突き刺し、距離を取る。腹をかばう構えのガルバォンは、いよいよパンチが大振りになっていく。右と左を打ち込んだガルバォンはガードを固めて前に出てくる。水野は左ストレート。ガルバォンは左右のフックを入れる。水野は下がることなく左ロー。組んでこないガルバォンのパンチをよけた水野だが、真っ直ぐは下がりたくないところだ。と、ヒザに右を合わされた水野は印象点で劣勢となったか。
最終回、左ミドルをいれた水野。続いてミドルハイ、ローからミドルを蹴り込む。粗いフックを返すガルバォンはシングルレッグへ。離れた水野が左ミドル&左ローを走らせる。左右のフックからアッパーを繰り出すガルバォン。水野はヒザを返す。ヒザにダブルレッグを合わされた水野は背中をマットにつけてしまう。
残り2分30秒、水野は背中を預けて立ち上がる。フットスタンプと腿へのヒザを見せたガルバォンに対し、水野はキムラテイクダウンを狙うもすかされて下になる。前転から立ち上がった水野をケージに押し込むガルバォン。
このままケージを背負った状態が続いた水野は、離れようとしてもバックを取られる。最後の10秒で離れた水野がフックを振るって前に出るが、タイムアップに。最終回もテイクダウン、下になると不利なシーンがあった水野は0-3で敗れた。2Rの急所へのヒザ蹴りが、試合の流れを変えることとなり、返す返すも勿体ない攻撃となってしまった。